2024.06.14
車が故障したら買い替え・修理のどっちが良い?判断する基準を確認
アウディヤナセオートモーティブの清水です。
「車が急に動かなくなった」「事故でパーツが取れてしまった」など、車には故障のリスクがあります。
車の故障については、買い替えたほうが良い場合と修理で対応できる場合があり、ドライバーは車の状態から判断しなければなりません。
では、故障した車について買い替えるか・修理するかは、どのような基準で判断すれば良いのでしょうか。
今回は、故障した車について、買い替えと修理のどちらが良いか、判断の基準を解説します。
車が故障したら買い替え・修理のどっちが良い?判断する基準を確認
車が故障した場合、買い替えるべきか、修理して乗り続けるべきかは車の状態によって異なります。
ここでは、故障した車を買い替えるか・修理するか判断するための基準を、順に確認していきましょう。
【車を買い替えたほうが良いケース】
車の買い替えには大きなコストがかかりますが、車の状態によっては、買い替えたほうが長い目で見て、お得かつ安全な場合があります。
具体的に次のようなケースでは、車の買い替えの検討をおすすめします。
初年度登録から10年以上経っている
初年度登録から10年以上が経過している車は、経年劣化が進んでいます。
車の消耗品類の寿命についても、10年程度だといわれています。
そのため、車の修理をしたとしても、またどこかに不具合が出る可能性は高く、この先の故障のリスクを避けることはできません。
修理にかかる費用を無駄にしないためにも、初年度登録から10年以上経った車の故障については、買い替えを検討するのがおすすめです。
走行距離が10万km以上
走行距離10万kmは、車の状態を判断するひとつの目安になる数値です。
10万kmを越えた車は、エンジンやバッテリーをはじめとした部品の劣化が進んでいる可能性があり、故障リスクも高くなっています。
故障するたびに修理費をかけ続けるなら、車を買い替えるほうがお得かつ安全だといえます。
フレームやエンジン部分が損傷している
車の骨格部位となるフレームやエンジン部分は、車にとって非常に重要なパーツです。
このようなパーツを損傷してしまった場合には、安全な走行のためにも、車の買い替えを検討しましょう。
ちなみに、フレームを損傷したとしても、板金修理で修理することは可能です。
しかし、一度でもフレーム部分を修理した車は「修復歴有り」の車となり、その安全性や価値は低下してしまいます。
修理費もかなりの金額になるでしょう。
また、水没などによってエンジン部分が故障した場合でも、走行の安全性を確保するとともに高額な修理費を避けるためには、買い替えを検討すべきでしょう。
「修復歴ありの中古車とは?事故車との違いやリスクも解説」も、あわせてご確認ください。
高額な修理費用がかかる
修理費用が高額になる場合は、車の買い替えを検討してみることをおすすめいたします。
ちょっとした部分の修理であれば数万円程度で済むものの、フレームやエンジン部分の修理となると、その修理費用はかなり高額になります。
場合によっては、100万円近くの修理費用がかかることもあるでしょう。
多額の費用をかけて故障を直しても、その後の故障リスクはゼロにはなりません。
それを踏まえると、修理をせずに車の買い替えを選択するのも、ひとつの方法です。
劣化による安全性へのリスクがある
車は、安全が第一です。
いくら愛車を大切にしていても、経年劣化していて安全性に不安があるなど、故障のリスクが高い車に乗り続けることはおすすめできません。
修理をしたとしても、また走行中に故障が発生すれば、それが大きな事故につながる恐れもあるのです。
年式や走行距離に関わらず、車が劣化していて、修理をしても安全性のリスクが残る場合は、買い替えを検討しましょう。
車の買い替えのポイントについては「車の買い替えで後悔したくない!失敗しないポイントと対処法を解説」もご一読ください。
【車を修理したほうが良いケース】
次のようなケースでは、故障した車について、買い替えではなく修理で対応することを検討しましょう。
新車で購入してから3年経っていない
新車で購入し、初度登録から3年経っていない場合には、修理して乗り続けるのがおすすめです。
なぜなら、新車購入から3年以内であれば、メーカー保証による修理を受けられる可能性が高いからです。
ただし、メーカー保証には走行距離や対象部分などに条件が設定されていることが多いです。
この条件については事前によく確認し、自分の車が対象に含まれる場合には、メーカー保証を依頼しましょう。
走行距離が10万km以下
走行距離が10万km以下で、故障した部分以外の不具合が見つからなかった場合も、修理がおすすめです。
修理後に点検などをしてもらって安全性に問題がない場合は、無理に買い替えずに乗り続けることを選択肢に入れても良いでしょう。
こちらのコラムもあわせてご確認ください。
中古車購入前に走行距離をチェック!距離の目安や選ぶポイントを解説
車検を終えて時間が経っていない
車検期間が多く残っている状態で車を売却した場合、車を廃車にするための「抹消登録」をしない限り、車検費用やその他税金が戻ってくることはありません。※自動車税は一部返金される可能性があります
そのため、車検を終えてまだあまり時間が経っていない時の故障であれば、修理での対応もおすすめです。
ローンの残債がある
ローンの残債がある場合も、車は買い替えず、修理して乗り続けたほうが良いでしょう。
なぜなら、ローン残債がある場合の車の所有者名義はディーラーや販売店、ローン会社であり、購入者が勝手に車を売却することはできないためです。
車を売却するためには「所有権解除」が必要で、これにはローン完済が条件です。
売却益や現金でローンを完済できる場合を除き、ローンが残っているときには修理での対応を検討しましょう。
ローンが残っている車の買い替えについては「ローンが残っている車を買い替える方法は?流れやタイミングもご紹介」を参考にしてください。
「所有者がディーラーの車を売却するには?必要な手続きを解説!」も、あわせてご覧ください。
目立つ劣化がない
故障した部分以外に特に目立つ劣化がない場合には、修理して乗り続けることをおすすめします。
フレームやエンジン周りの故障でない限り、他に問題がなければ、十分修理で対応できるでしょう。
今後の故障リスクが少ない場合には、修理で対応したほうが、コストを安く抑えることができます。
金銭的な余裕がない
車を買い替えるには、まとまった金銭が必要です。
ローンを組む場合であっても、金銭的な余裕がない状態での新しい車の購入は避けるべきでしょう。
金銭的な余裕がない場合には、車両保険の補償の活用を検討しながら、修理で対応するようにしましょう。
車両保険の加入の必要性については「中古車にも車両保険は必要?加入したほうが良いケースや注意点も確認」でご説明しています。
事故車を買い替える場合の注意点も確認
最後に、事故によって故障した車を買い替える際に注意したいポイントを2つご紹介します。
事故車専門の買取業者を利用する
事故で故障した車の売却は、事故車専門の買取業者に依頼するのがおすすめです。
専門の買取業者であれば、たとえ故障していても、車のパーツに対して価値を付け、比較的高値で買い取ってくれるためです。
複数業者の買取査定を受ける
車の売却にあたっては、1社だけでなく複数業者の買取査定を受けるようにしましょう。
1社だけの査定では、正しい相場を把握することができません。
場合によっては、安値で買い叩かれてしまうこともあります。
このようなリスクを避けるため、また価格競争によってより高い値を付けてもらうためにも、査定は複数社に依頼することが大切です。
車の買い替え・修理どっちが良いかはケースバイケース!安全を第一に考えて決定を
車が故障したとき、買い替えるべきか・修理して乗り続けるべきかは、車の状態や車の持ち主の経済状況によって異なります。
初年度登録から10年以上経っている、走行距離が10万km以上、フレームやエンジン部分が損傷しているといったように、車の修理をしても安全面でのリスクが残る車については、経済的に可能であれば買い替えを検討すると良いでしょう。
一方で、初度登録から3年経っていない、もしくは走行距離が10万km以下のように、年式や走行距離が少なく、状態に問題ない車であれば、修理で対応し乗り続けるのがおすすめです。
また、車検を終えて時間が経っていない場合やローン残債がある場合、金銭的余裕がない場合も、修理を選択したほうが良いでしょう。
しかし、車は安全が第一です。
経年劣化していて安全性に不安があるといった、故障のリスクが高い車に乗り続けることは、おすすめできません。
修理をしたとしても、また走行中に故障が発生すれば、それが大きな事故につながる恐れもあるからです。
年式や走行距離に関わらず、車が劣化していて、修理をしても故障のリスクが心配な場合は、買い替えをご検討ください。
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