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2022.09.30

ローンが残っている車を買い替える方法は?流れやタイミングもご紹介

アウディヤナセオートモーティブの清水です。

 

車の主な購入方法には、現金一括払いやローン払い、クレジット払いなどがあります。

このうちローンを組む方は3〜4割ほど。

多くの方がローン払いで車を購入しています。

 

車のローンは、まとまった現金がなくても車を購入できる便利なシステムです。

しかし、ローンを利用した方の中には残債を完済する前に「車を買い替えたい」と考える方もいるでしょう。

このような場合、ローンが残っていても車を買い替えることは可能なのでしょうか。

 

そこで今回は、ローンが残っている車の買い替えについて詳しく解説します。

自動車ローンの計算

 

 

ローンが残っている車を買い替える方法はある?

まず結論から言うと「ローンが残っている車の買い替えは可能」です。

とはいえ、もちろんローン自体がなくなるわけではありません。

残りのローンは完済する必要があります。

 

ローンが残っている車を買い替える方法について、詳しく見ていきましょう。

 

ローンが残っている車を買い替える方法

ローンが残っている車を買い替える方法は、次の2つのケースに分かれます。

①売却益でローンを完済できるケース

②売却益でローンを完済できないケース

 

詳しく確認していきましょう。

 

①売却益や現金でローンを完済できるケース

車の売却益がローンの残債額を上回る場合、売却益で残りのローンを完済することができます。

 

例えば、50万円のローン残債がある車を50万円で買取業者に買い取ってもらえれば、売却益の50万円でローンをちょうど完済することができます。

また、車の売却益がローン残債に満たない場合には、現金を足してローンを完済するのもひとつの方法です。

 

これらの方法では、ローンを後に残すことなく新しい車に乗り換えることができます。

これにより、古い車と新しい車のローンをまとめる手続きは不要になり、またその後のローン支払いの負担を軽減させることができます。

 

②売却益でローンを完済できないケース

売却益でローンを完済できない場合や現金の手持ちがない場合は、車の売却後もローンが残ってしまうことになります。

 

例えば、100万円のローン残債がある車を50万円で買取業者に買い取ってもらうと、売却費をローンに充てても50万円のローンが残ります。

現金で残りの50万円を支払えればローンは完済できますが、それが難しいこともあるでしょう。

 

そのような場合には、残った50万円のローンを新しい車を買った分のローンに上乗せするという方法があります。

ただし、この方法を取る場合、ローン審査のハードルは高くなります。

また、契約後に抱えるローン残高も大きくなるため、計画性が重要です。

 

所有者・所有権に注意

月々のローン支払いが残っている車を買い替える場合には、車の所有権に注意する必要があります。

 

信販会社やディーラーのローンを利用している場合、ローン返済中の車の所有者はその信販会社やディーラーです。

なぜなら、信販会社やディーラーが車購入の費用を最初に立て替えているためです。

車の使用者(購入者)は、信販会社やディーラーに対してローンで返済しているのですね。

この時、ローン返済中の車はローンの担保とされていて、この状態を「所有権留保」といいます。

 

よって、ローンが残っている車の買い替えを、車の所有者である信販会社やディーラー抜きで、使用者(購入者)が勝手に行うことはできません。

この場合には、信販会社やディーラーに「所有権解除」を依頼する必要があります。

 

「所有権解除」のためにはローンを完済することが基本です。

しかし、場合によってはローンが残っていても、残りのローンを新しい車を購入するローンに上乗せするなどの手続きにより、解除手続きに応じてもらえる可能性もあります。

 

所有者がディーラーになっている車を売却する場合の手続きについては、「所有者がディーラーの車を売却するには?必要な手続きを解説!」で詳しくご紹介しています。

 

 

ローンが残っている車を買い替える際の流れ

契約書に印鑑を押す

ローンが残っている車を買い替える際の手続きについても見ていきましょう。

 

①所有者・所有権の確認

まず行わなくてはならないのが、車の所有者・所有権の確認です。

車検証を見て、所有者は誰なのか、所有権はどうなっているのか確認しましょう。

 

所有者が自分で、所有権も自身にある場合には、そのまま車の売却手続きを進められます。

しかし、信販会社やディーラーが所有者で「所有権留保」の状態にある場合には、先にローンを完済して所有権を解除する必要があります。

 

②ローン返済・購入する車のローン契約

買取業者で今乗っている車の査定を受け、査定額とローン残債を比較して、ローンをどの方法で完済するか決めます。

査定額および買取額は、業者や車を売る時期、車の状態によって大きく異なるのでご注意ください。

(車をなるべく高く売る方法については、次の章でご紹介しています。)

 

そして、新たに購入する車をローンで購入する際は、ローン会社と契約を結びます。

 

③所有権の解除

ローン返済について決まったら、今乗っている車の所有権の解除(車の所有者名義を自分に変更すること)を行います。

必要書類を準備し、陸運局(地方運輸局、運輸支局)で手続きを進めましょう。

 

この時必要な書類は次のとおりです。

 

【自身で準備する書類】

  • 車検証
  • 自動車税納税証明書
  • 印鑑証明書(自身のもの)
  • 印鑑(実印)
  • 申請書
  • 手数料納付書

 

【所有者が準備する書類】

  • 印鑑証明書(所有者のもの)
  • 譲渡証明書
  • 委任状

 

所有者側の書類については、事前に信販会社やディーラーに用意を依頼しておきましょう。

 

このような手続きについては、自分で正しく進められるか不安に思う方もいるかもしれません。

その場合は、購入する車の販売会社に相談したり代行業者を利用したりと、専門業者に協力してもらうと良いでしょう。

 

 

ローンが残っている車を高く売るためには?

ローンが残っているかどうかに関わらず、中古車を売る際にはなるべく高い価格で売却したいですよね。

 

業者や車の状態によって買取金額には差が出ます。

車を高額で売りたいなら、次の3つのポイントに注意しましょう。

  • 複数業者に査定を依頼する
  • 査定前に清掃を行う
  • 修理を行わない

 

車の買取査定は、必ず複数の業者に依頼して相見積もりをとるようにしましょう。

これにより価格相場を把握できるだけでなく、業者間で競争が働いて、より高い価格での買取を期待できます。

 

また、査定前には車両の清掃を念入りに行うことをおすすめします。

車両が美しい状態であれば、査定評価のプラスになる可能性があります。

 

ただし、傷や凹みなどについては、無理に修理を行う必要はありません。

小さな傷や凹みでも修理には多額の費用がかかりますが、修理したからといって査定に修理代以上の評価が反映されるとは限らないためです。

しかし、これは傷や凹みの状態にもよるため、修理費用の見積もりをもとに、修理をするかしないかを決めても良いでしょう。

 

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車の買い替えを検討するタイミングも確認!

中古車を高価買取してもらうには、買い替えのタイミングも重要です。

 

車の買い替えにおすすめの時期は、次の3つです。

  • 車検が切れる前
  • 走行距離が10万kmに到達する前
  • 新モデルが登場する前

 

車検には、まとまった費用がかかります。

特に、タイヤやバッテリーなど消耗品の交換が必要な時期の車検では、車検代がかさむことも多いでしょう。

車検前に車を買い替えれば、その車検代を支払う必要はなくなります。

 

また、走行距離が10万kmを超えた時や新モデルが登場した後には、車の買取価格は大幅に下がることが多いです。

これも、車を買い替えるタイミングのひとつの目安となるでしょう。

 

車の買い替えは、高く売れるタイミングだけでなく、その人のライフステージを踏まえて検討することも大切です。

家族が増えた時、年齢を重ねた時など、ライフステージによって最適な車は変わります。

さまざまな条件を鑑みて、自身にとって適切なタイミングでの車の買い替えを目指しましょう。

 

車検前の車の買い替えを検討する際には「車検前に買い替えか車検を通すか損得をジャッジ!判断ポイントを確認」を参考になさってください。

 

 

ローンが残っている車は買い替え可能!所有権に注意して

ローンが残っている車を買い替えることは可能です。

ただし、そのためにはローンを完済し、所有権の解除手続きを行わなくてはなりません。

ローンの完済には、車の売却費を充てる方法や現金で支払う方法、新しい車のローンに古い車のローンを上乗せする方法などがあります。

 

また、車の売却にあたっては、なるべく高く買い取ってもらえるよう、車の状態や売却のタイミングに気をつけることが大切です。

中でも複数の買取業者で査定を取ることは基本中の基本。

査定額を比較し、良い条件の買取業者に売却することをおすすめします。

 

 

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清水 敏弘シミズ トシヒロ

ヤナセ入社後、VW・Audiの輸入業務を経験した後、オペルの広告宣伝やメルセデス・ベンツの神奈川エリア販売促進業務を経て、現在Audiの販売促進活動に従事しています。

様々なモデルに携わらせていただいた立場から、Audiの特徴や先進技術は勿論、Audiを所有することで得られる豊かなカーライフ等を丁寧にお伝えできればと思います。

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