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2024.11.15

カーリースと中古車購入ならどっちが良い?メリット・デメリットを比較

アウディヤナセオートモーティブの清水です。

 

中古車の購入は、新車を購入することに比べて費用を抑えながら車を手に入れられる方法のひとつです。

 

また近年では、車を購入するのではなく、カーリースという方法で車を利用する方もいらっしゃいます。

 

車に乗るための選択肢として、カーリースと中古車購入では、どっちがお得なのでしょうか。

 

今回は、カーリースと中古車購入の違いを比較!

それぞれのメリット・デメリットや、かかる費用の内訳なども解説していきます。

車の鍵

 

 

カーリースと中古車購入の違いは?メリット・デメリットをご紹介

まずは、カーリースと中古車購入の違いを確認するために、それぞれのメリットとデメリットをみていきましょう。

 

カーリースのメリット・デメリット

カーリースとは、毎月定額の利用料を支払うことで、リース会社が購入した車を一定期間借りて利用できるサービスです。

 

車の所有者(車検証の登録名義)はリース会社のままで、カーリースの契約者は車の「使用者」として登録されます。

 

利用料は、車両本体価格から契約期間に応じた残存価格を差し引いた金額を元に計算・設定されます。

 

カーリースの種類として、「メンテナンスリース」と「ファイナンスリース」があります。

 

メンテナンスリースとは、車両本体価格と諸費用(自動車税・自賠責保険料・登録手数料など)だけでなく、車検費用、点検整備費用、メンテナンス費用も月額利用料金に含んでいる契約のことです。

 

ファイナンスリースは、車両本体価格の他に、自動車税や自動車重量税などといった税金・自賠責保険料・登録手数料といったカーリース契約にあたって最低限必要な費用については月額利用料金に含まれています。

しかし、車を維持・管理するために必要な費用(車検費用、点検整備費用、メンテナンス費用など)については利用者が負担する契約となります。

 

カーリースには、以下のメリットとデメリットがあります。

 

カーリースのメリット

カーリースの主なメリットは、次の3点です。

  • 月々の費用が一定になる(メンテナンスリースの場合)
  • 初期費用がかからない
  • リース料金は全額経費処理ができる

 

カーリースでは、決められた月額利用料金を毎月支払います。

 

メンテナンスリースの場合は、契約期間中の車検費用やメンテナンス費用なども月額利用料金に含んでいるため、急な出費に対応する必要がなく、毎月の支払額が一定であることが特徴です。

 

また、カーリースでは基本的に初期費用はかかりません。

 

事業用であれば、リース費用は全額経費として処理することもできます。

 

カーリースのデメリット

メリットがある一方で、カーリースには次のデメリットがある点にも注意しなければなりません。

  • 車の所有権を持てない
  • 契約に制限される
  • 途中解約には違約金が発生する
  • 車両の維持管理費用が別途必要(ファイナンスリースの場合)

 

車の所有者はリース会社のままなので、カーリース契約をしても利用者(使用者)が車の所有権を持つことはできません。

 

そのため、契約満了後には必ず車両をリース会社に返却しなければなりませんし、契約期間中も走行距離などの面で契約の制限を受けることになります。

 

また、契約期間中にリース契約を途中解約した場合には、違約金を請求される可能性もあります。

 

事故を起こし全損になった場合は強制的にリース契約が終了(解約)となり、違約金(解約金)が発生することも知っておきましょう。

 

ファイナンスリースの場合は、車の維持管理費用(車検費用、点検整備費用、メンテナンス費用など)は月額利用料金に含まれていませんので、別途費用が必要となります。

 

中古車購入のメリット・デメリット

次に、中古車購入のメリットとデメリットについてご紹介します。

 

中古車購入のメリット

中古車購入には、次のメリットを期待することができます。

  • 新車より購入価格を抑えることができる
  • 購入後は自分の資産になる
  • 自由にカスタムができる
  • 限定モデルなどが手に入る可能性もある
  • 事業用であれば節税効果が高い

 

中古車は、新車よりもお手頃な価格で購入できる点が大きなメリットです。

 

中古車であれば、同じ車種の新車に比べ、販売価格はかなり下がります。

価格的に新車では購入が難しいメーカーやグレードの車でも、中古車であれば手が届く可能性も。

 

また、中古車を購入した場合、購入後にはその車は自分自身の資産になります。

 

所有権を取得することができるため、契約の制限を受けることはなく、マイカーを好きに運転し、好きなタイミングで乗り換えることが可能です。

 

カーリースと比べると、中古車購入の高い自由度は魅力的だといえるでしょう。

 

自分自身の資産になることから、自分好みにカスタマイズできるのもメリットです。

カスタムすることで、より愛着の湧く一台となるでしょう。

 

ちなみに中古車市場には、現在は販売されていないモデルや希少車も出回っています。

 

限定モデルに乗りたい場合や希望する車種が決まっている場合は、カーリースよりも中古車のほうが見つかる可能性が高いでしょう。

 

カーリースは限定モデル、特に現在販売していない車種・モデルはリース対象になっていない可能性があるため、その点でも中古車に軍配が上がります。

 

事業をされている方であれば、中古車は節税効果が高い点も見逃せません。

中古車は新車に比べて耐用年数が短くなるため、早期に減価償却費を計上可能です。

 

中古車購入のデメリット

中古車購入では、以下のデメリットに気をつける必要があります。

  • 購入時にまとまったお金が必要になる
  • 定期的にまとまった維持費がかかる
  • 車両の状態を見極める必要がある

 

中古車を購入するには、最初にまとまったお金(初期費用)が必要です。

一括購入する場合はもちろん、ローンを組む場合でもある程度の頭金は必要でしょう。

 

また、車を所有していると、維持費として税金や車検代の支払いなど、定期的にまとまった金額の支払いが生じます。

 

さらに、中古車は車両ごとに状態が異なるのが特徴です。

購入してすぐの故障のリスクを避けるためには、車を選ぶ際に状態を見極める必要がある点も、中古車ならではのデメリットでしょう。

 

 

中古車購入のメリットとデメリットや、中古車を選ぶ際の注意点について詳しく知りたい方は、以下のコラムもぜひご確認ください。

中古車を購入するメリット・デメリットをご紹介!新車との違いも解説

中古車購入の注意点を解説!チェックすべきポイントをご紹介

 

 

カーリースと中古車購入の費用の内訳を比較!どっちがお得か確認

車と電卓

ここからは、カーリースと中古車購入のそれぞれにかかる費用の内訳をみていきましょう。

 

初期費用

カーリース、中古車購入にかかる初期費用の内訳は以下のとおりです。

 

【カーリース】

  • なし(頭金不要の場合)

 

【中古車購入】

  • 車両本体価格
  • 自動車重量税
  • 自動車税(環境性能割)
  • 自賠責保険料
  • 諸費用(登録代行費用など)

 

カーリースには、基本的に初期費用はかかりません。

ただし、中には頭金が必要なサービスもあるので、頭金の有無については確認が必要です。

 

一方、中古車購入の場合、車両本体の価格に加え、中古車の購入において発生する税金や保険料、登録に伴う代行手数料といった諸費用などを含めた初期費用を支払う必要があります。

 

維持費

カーリース、中古車購入にかかる維持費の内訳は以下のとおりです。

 

【カーリース(メンテナンスリースの場合)】

  • 利用料
  • ガソリン代
  • 駐車場代
  • 任意保険料

 

【カーリース(ファイナンスリースの場合)】

  • 利用料
  • 車検費用
  • メンテナンス費用
  • ガソリン代
  • 駐車場代
  • 任意保険料

 

【中古車購入】

  • 自動車税(種別割)
  • 車検費用
  • 自動車重量税
  • 自賠責保険料
  • メンテナンス費用
  • ガソリン代
  • 駐車場代
  • 任意保険料

 

共通の費用であるガソリン代、駐車場代、任意保険料を除くと、カーリースの利用にあたって、維持費として支払う必要があるのは、月々の利用料があります。

 

ただし、カーリースでもファイナンスリースの場合には、月額の利用料とは別に車検費用やメンテナンス費用を支払う必要があります。

 

中古車の場合は、2年に1度実施しなければならない車検の際の法定費用や基本料、また税金、メンテナンス費用など、維持費が必要になります。

 

カーリースと中古車購入どっちがお得?

ここまでの内訳を見ると、「カーリースのほうがお得では?」と考える方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

しかし、そうとは限りません。

 

そもそも、カーリースは車両本体価格の他に、税金、自賠責保険料、登録手数料といった諸費用が含まれた利用料が設定されています。

※メンテナンスリースの場合は車検費用、メンテナンス費用なども利用料に含まれます

 

カーリースの利用料の相場は、5年契約のコンパクトカーの場合で毎月4万円程度(メンテナンスリースの場合)。

1年間で総額48万円支払うことになり、契約期間(5年間)の総額だと240万円となります。

※グレード、オプションの有無などによっても価格は変動します

 

一方、中古車を一括購入した場合、税金や車検など定期的にまとまった費用が必要にはなりますが、ガソリン代や駐車場代を除けば、毎月継続的に多額のコストがかかるわけではありません。

 

車両本体価格、車両の種類(軽自動車・普通車・SUVなど)やグレード、ローンの有無などにもよりますが、全ての費用を合わせた総額をカーリースより抑えられる場合もあります。

 

つまり、カーリースと中古車購入、費用面でどちらがお得かは、ケースバイケース。

ですが、車に乗る期間を決めておらず、長く同じ車に乗り続ける可能性がある場合には、中古車購入のほうがお得になるでしょう。

 

 

カーリースと中古車購入ならどっちが向いている?

カーリースと中古車購入のどちらが向いているかは、その人のニーズによって異なります。

ここでは、それぞれの方法に向いているケースについてご説明します。

 

カーリースが向いているケース

カーリースの利用が向いているのは、次のようなケースです。

  • 初期費用を抑えたい
  • 各種手続きにかかる時間・手間を削減したい
  • 車が必要な期間が短い

 

カーリースは、初期費用を抑えたい場合におすすめの方法だといえるでしょう。

 

また、メンテナンスリースの場合は、車検やメンテナンスの手続きは全てリース会社が行うため、手続きにかかる時間や手間を削減することが可能です。

 

カーリースは契約期間が決まっているため、短い期間だけ車に乗りたいという方も、リースが向いているでしょう。

 

中古車購入が向いているケース

中古車購入が向いているのは、次のようなケースです。

  • 初期費用や定期的な維持費を用意できる
  • 契約の制限を受けたくない
  • 自由に乗り換えたい
  • 自分好みにカスタムがしたい
  • 事業の経費として一括で計上したい

 

車両代金(車両本体価格)を含めた初期費用や、定期的な維持費などを用意できる方には、中古車購入がおすすめです。

 

車に乗る期間を決めていない方や、長期的かつ頻繁に車が必要な方は、カーリースよりも中古車購入が向いているでしょう。

 

中古車を購入して所有権を得れば、カーリースのように契約の制限を受けることはなく、乗り換えやカスタムも自由に行うことができます。

 

事業をされている方にとっては、大きく経費として計上できる点が魅力です。

耐用年数によっては入手した事業年度に、費用全額を一括計上できる可能性もあります。

 

 

カーリースと中古車購入どっちが良いかはケースバイケース

カーリースとは、毎月定額の利用料を支払うことで、リース会社が購入した車を一定期間借りて利用できるサービスです。

 

カーリースには、初期費用を抑えながら、手軽に車に乗れるというメリットがある一方で、車の所有権がないために契約に制約を受けるというデメリットがあります。

 

一方、中古車を購入した場合、購入者は車の所有権を取得できるため、契約の制限を受けることはありません。

 

初期費用や維持費としてまとまった費用を用意する必要はあるものの、自由に車に乗り、好きなタイミングで乗り換えることが可能です。

 

カーリースと中古車購入で、どちらが費用面でお得かは一概にはいえません。

 

しかし、車に乗る期間を決めておらず、長く同じ車に乗り続ける可能性がある場合には、中古車購入のほうがお得になる可能性があります。

 

どちらの方法で車を利用するかは、それぞれの方法の特徴と自分のニーズを比較して選ぶと良いでしょう。

 

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清水 敏弘シミズ トシヒロ

ヤナセ入社後、VW・Audiの輸入業務を経験した後、オペルの広告宣伝やメルセデス・ベンツの神奈川エリア販売促進業務を経て、現在Audiの販売促進活動に従事しています。

様々なモデルに携わらせていただいた立場から、Audiの特徴や先進技術は勿論、Audiを所有することで得られる豊かなカーライフ等を丁寧にお伝えできればと思います。

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