2022.07.05
電気自動車とハイブリッド車の違いを比較!メリット・デメリットも
アウディヤナセオートモーティブの清水です。
近年、電気自動車やハイブリッド車を販売する自動車メーカーが増えています。
ニュースやCMなどでもよく取り上げられる電気自動車やハイブリッド車は、サステナビリティの重要度が高まる昨今において世界的に注目され、実際に購入する方も増えているようです。
世界的なトレンドとなっている電気自動車とハイブリッド車ですが、皆さんはこれらの違いをご存知でしょうか。
電気自動車とハイブリッド車にはそれぞれ異なる特徴やメリット・デメリットがあります。
購入する車を選ぶ際には、これらの違いを把握しておくことが大切です。
そこで今回は、電気自動車とハイブリッド車の違いについて詳しく解説していきたいと思います。
電気自動車とハイブリッド車の違いを比較!それぞれの特徴もご紹介
電気自動車とハイブリッド車は、仕組みや動力などさまざまな点で違いがあります。
それぞれどのような特徴を持つ車なのか、確認していきましょう。
電気自動車
電気自動車とは、電気をエネルギーにして走る車のこと。
Electric Vehicle(電気自動車)を略してEV車とも呼ばれます。
電気自動車の仕組み
電気自動車は、搭載されているバッテリーに電気を充電し、その電気の力でモーターを回して走行する仕組みになっています。
一方、ガソリンでエンジンを動かして走行するというのが、ガソリン車の仕組み。
電気自動車とガソリン車とでは、駆動の仕組み自体が大きく異なるのですね。
電気自動車の動力
電気自動車の動力源は、電気です。
充電によってバッテリーに電気を溜める作業が、ガソリン車でいうガソリンスタンドでの給油にあたります。
充電方法は「専用スタンドでの充電」「家庭コンセントでの充電」「回生による充電」の3種。
- 専用スタンドでの充電:公共の電気自動車専用の充電スタンドで充電する方法。充電スタンドはSAや商業施設、公共施設、ディーラー、コンビニなどに設置されている
- 家庭用コンセントでの充電:専用コンセントを自宅に設置し、充電する方法。効率的な充電のため、200Vのコンセントを設置するのが一般的
- 回生による充電:車の減速時に失うエネルギーを電気に変換する回生による充電
家庭用コンセントでの充電には数時間を要しますが、専用スタンドでは急速充電が可能。1時間以内に8割程度まで充電できるようになっています。
ただし、急速充電器による1回の充電は原則30分までと定められていることが多いようです。
また、車種によって充電時間は異なります。
※「電気自動車の充電方法や充電できる場所は?かかる時間や費用も確認」もあわせてご覧ください。
なお、電気を動力とする電気自動車は、ガソリン車のように、走行にあたって二酸化炭素や排気ガスを排出することはありません。
そのため、環境問題が深刻化する現代において、エコカーである電気自動車に注目する人は増えており、減税や補助金の対象にもなっています。
ハイブリッド車
ハイブリッド車とは、ガソリンと電気で走る車のこと。
Hybrid Vehicle(ハイブリッド車)を略してHV車とも呼ばれます。
ハイブリッド車の仕組み
ハイブリッドとは「掛け合わせる」という意味。
ハイブリッド車は、2種類以上の動力を掛け合わせた車を指します。
一般的には、ガソリンと電気を動力とする車に対し使われることが多いです。
ガソリンで動くエンジンと電気で動くモーターの両方を積んでいるのが、ハイブリッド車の特徴。
燃費効率の高い状況ではガソリンでエンジンを駆動させて走り、燃費効率の低い状況では電気でモーターを駆動させて走るというように、状況に合わせて動力を切り替えながら走ります。
この仕組みにより、ハイブリッド車は、燃費や二酸化炭素・排気ガスの排出を抑えた静かな走りを可能にしています。
ハイブリッド車の動力
ハイブリッド車の動力は、ガソリンと電気です。
そのため、ガソリンスタンドで給油を行わなくてはなりません。
充電については、内部に発電機を積んでいるものが多数。
この場合、ガソリン走行時のエネルギーを利用して充電を行うため、別途充電を行う必要はほぼありません。
とはいえ、それでは電気で走れる距離がどうしても短くなってしまいます。
そこで現れたのが、PHV・PHEV(プラグインハイブリッド)。
PHVと呼ぶかPHEVと呼ぶかはメーカーによって異なりますが、どちらも専用スタンドや自宅コンセントなど、外部から充電できる機能を搭載したハイブリッド車のことです。
外部充電が可能となれば、安定的な充電量の維持が実現するため、PHV・PHEV車ではより柔軟な電気走行ができます。
アウディでもPHEV車をラインナップしています。
詳しくは「アウディのプラグインハイブリッド車、その特徴とは?」をご覧ください。
FCVとは?
EV、HV(PHV・PHEV)について見てきましたが、自動車には、近年FCVという種類も登場しています。
FCVとは燃料電池を利用した自動車のことで、Fuel Cell Vehicle(燃料電池自動車)の略称です。
FCVの動力
水素と酸素の電気化学反応で電力を生む燃料電池を動力源とし、モーターを回して走るFCV。
FCVはエネルギー変換効率が高く、従来のガソリンエンジン車と比べて2倍以上のエネルギー効率だといわれています。
水素を直接燃料として使用する「直接水素方式」の場合、走行時に発生するのは水(水蒸気)のみで、二酸化炭素や有害な排気ガスを排出しません。
水素を利用したFCVはエコの観点から注目されており、今後の普及が期待されています。
電気自動車のメリット・デメリットは?
次に、電気自動車のメリットとデメリットについて確認していきましょう。
電気自動車のメリット
電気自動車には、次のようなメリットがあります。
- 二酸化炭素・排気ガスを出さない
- 減税や補助金の対象
- 燃費が安い
- 走行が静か
電気100%で走る電気自動車は、走行にあたって二酸化炭素や排気ガスを出さないという点で環境負荷が小さく、エコカー減税やグリーン税制をはじめとした、減税や補助金の対象とされています。
また、充電にかかる費用はガソリンよりも安いため、燃費を抑えることができる点も大きなメリット。
ガソリン車と比べると、走行も静かです。
電気自動車のデメリット
電気自動車には、次のようなデメリットもあります。
- 長距離に向かない
- 充電に時間がかかる
- 充電設備の数が少ない
電気だけで走る電気自動車は、ハイブリッド車やガソリン車よりも走れる距離が短いというデメリットがあります。
充電がなくなれば、専用スタンドや家庭用コンセントから充電しなければなりませんが、充電にはある程度の時間がかかり、日本では充電設備もまだ十分に普及しているとはいえません。
電気自動車は、長距離向きではないという点に気を付けておく必要があります。
ハイブリッド車のメリット・デメリットも確認!
ハイブリッド車のメリット・デメリットについても詳しく見ていきます。
ハイブリッド車のメリット
ハイブリッド車には、次のようなメリットがあります。
- EVよりも柔軟な走りが可能
- ガソリン車よりも燃費が良い
- 減税や補助金の対象
ハイブリッド車はガソリンと電気を組み合わせて走るため、電気自動車よりも長距離を走ることができます。
充電がなくなればガソリンに切り替えれば良いため、柔軟な走りが叶います。
また、一部電気を使う分ガソリン車と比較すれば燃費が良く、二酸化炭素や排気ガスの排出も少なめ。
車種によっては電気自動車と同じように減税や補助金を受けられることもあります。
ハイブリッド車のデメリット
ハイブリッド車には、次のようなデメリットがあります。
- 車両価格が高い
- ガソリン代がかかる
- 一部の補助金は対象外
ハイブリッド車は車両価格が高い点がデメリット。
また、ガソリン車に比べれば燃費は良いものの、ガソリン代やガソリンを給油する手間はかかります。
ハイブリッド車の減税や補助金は車種によって適用されますが、CEV補助金の対象にはなりません。
電気自動車とハイブリッド車の違いを知って比較検討を!
電気自動車は、電気の力だけでモーターを動かし、走行する自動車です。
一方のハイブリッド車は、電気の力で動くモーターとガソリンで動くエンジンの両方を搭載し、切り替えながら走ります。
電気を用いて走るこれらの車はどちらもガソリン車に比べエコですが、電気自動車には「二酸化炭素・排気ガスを全く出さず燃費が安い」、ハイブリッド車には「電気とガソリンの良いとこどりで長距離走行が可能」などといったそれぞれの特徴があります。
ご紹介したように、電気自動車とハイブリッド車とで、動力や仕組みは異なります。
自動車を選ぶ際には、これらの特徴やメリット・デメリットを比較した上で、自身のニーズに合った車種を選ぶようにしてくださいね。
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