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2019.09.28

アウディの有機ELランプがすごい!量産車で初めてオプション設定

アウディヤナセオートモーティブの清水です。

アウディのテールランプが進化を遂げていることをご存知でしょうか。

その後ろ姿には今までに見たことのない斬新なデザイン、そして優れた性能を持つ「有機ELランプ」が搭載されたのです。

アウディが誇る新技術、高級車だからこそ妥協がないこの「有機ELランプ」とはどのようなものかご紹介します。

走行するAudi TT

 

 

アウディが誇る、有機ELランプとは?

有機ELとは、「有機エレクトロ・ルミネッセンス」の略で、本来ならば特殊な有機物に電圧をかけることで起こる発光現象のことをいいます。

これを応用した有機発光ダイオードは、OLED(オーレッド)または発光ポリマーと呼ばれています。

LED照明と同じく、次世代照明技術としても期待されているものになります。

 

LEDが点で発光するのに対し、有機ELは面全体が均一に発光します。

超薄型で軽量なので、曲面でも自由にデザインが出来ます。自発的に発光して広い角度で光ることが特徴です。

 

 

アウディTTモデル、テールランプに有機ELをオプション設定!

Audi TT テールランプ

アウディでは、2017年3月以降に発売されたプレミアムコンパクトスポーツTモデル「TT RS Coupé、TT RS Roadster」のテールランプに有機ELをオプション設定しました。量産車としては初!

今回アウディが実用化したテールランプは、1枚当たりの厚さは1〜2mm程、輝度は1000cd-m2です。

 

有機ELパネルはドイツのOSRAM社が供給しています。

アウディの有機ELテールランプは、三次元の階層に分かれた新たなデザインと特徴的な発光パターンを演出し、高級車ならではの演出が施されています。

 

 

有機ELが量産化されると、車の後ろ姿はこんなに変化する!

有機ELはLEDライトと違って均質性の良い光源になります。

現在開発されているテールランプに採用されている発光体は1.4mmの薄さですが、2017年第45回モーターショーに展示されている試作品では、0.2mmの薄さで複雑で繊細に面全体を光らせることが可能になりました。

反射板や導光板も使う必要がないので、ランプ自体の軽量化に伴って冷却する必要もなくなりました。

 

参考までにアウディでは有機ELテールランプだけではなく、クルマの前方を照らすヘッドランプも周囲の交通状況に合わせてハイビームを自動調整できるなど進化しつつあります。

どこから見ても機能的かつ先進的なライティングができるのが、アウディ車の魅力の一つとなりそうですね。

 

 

アウディ有機ELランプのメリットと今後への期待

走行するAudi TTRS coupe

有機ELは、明確なコントラストを持ち、部分的に明るさの調整が可能です。その明るさに斑がありません。

消費電力も少なく重量も軽いことがメリットです。

 

ただ、現在では開発するのにコストがかかるため、価格は決して安くはありません。

将来的には、有機ELの普及率に比例して価格の問題も解消されていくだろうと言われています。

有機ELテールランプは、次世代のクルマには欠かせないものになっていくでしょう。

 

 

時代を切り裂くアウディの進化で自動車の未来をより良いものに

アウディは創業当初から「Vorsprung durch Technik(技術による先進)」というコンセプトを受け継ぎながら進化し続けてきました。

ただクルマの後ろにあるライトではなく、アウディという高級車らしいデザインの有機ELテールランプは、今までのクルマからは考えられないデザイン性と環境性能に優れたものになります。

まだまだ進化を遂げるアウディの今後に、期待と希望が膨らみます。

清水 敏弘シミズ トシヒロ

ヤナセ入社後、VW・Audiの輸入業務を経験した後、オペルの広告宣伝やメルセデス・ベンツの神奈川エリア販売促進業務を経て、現在Audiの販売促進活動に従事しています。

様々なモデルに携わらせていただいた立場から、Audiの特徴や先進技術は勿論、Audiを所有することで得られる豊かなカーライフ等を丁寧にお伝えできればと思います。

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