2022.03.09
中古車の「何年落ち」とは何か確認!選ぶ際のポイントもご紹介
アウディヤナセオートモーティブの清水です。
中古車には、3年落ち、5年落ち、10年落ちなどというように、「何年落ち」という言葉が使われることがあります。
皆さんは、この意味をご存知でしょうか。
「何年落ち」という言葉は、中古車の価格や状態を比較する上でのポイントとなります。
この言葉の意味を知っておかなければ、中古車の価格や状態を適切に見極めることは難しいでしょう。
そこで今回は、最適な中古車選びに向けて、「何年落ち」という言葉の意味やその特徴、購入の際の注意点を、詳しく解説していきます。
中古車選びのポイントやタイミングにも触れているので、中古車の購入を検討している方は参考にお役立てください。
中古車の「何年落ち」とは?
中古車の「何年落ち」とは、その車が新車として初めて運輸支局に登録されてからの経過年数を表す言葉です。
例えば、2022年現在で言えば、2019年に初めて登録された中古車は「3年落ち」、2017年に初めて登録された中古車は「5年落ち」、2012年に初めて登録された中古車は「10年落ち」ということになります。
また、「何年落ち」という言葉の代わりに使用されることが多いのが、「年式」という言葉。
年式とは、その車が新車として初めて運輸支局に登録された年(初年度登録)を指す言葉です。
例えば、2022年現在で言えば、2015年式の中古車は、初年度登録から7年目の「7年落ち」の車だということになります。
つまり、「何年落ち」「年式」はともに、「初年度登録がいつなのか」「登録から何年が経った車なのか」を表すために使われてる言葉なのです。
初年度登録から何年経っているかは、中古車の状態や相場を知るために重要な要素。
中古車を買う前には、その車が何年落ちなのか、また何年式なのか、必ず確認しておくことが大切です。
何年落ちの中古車がおすすめ?年式ごとにチェック!
中古車は、何年落ちのものを選べば良いのでしょうか。
個々の車両によって状態や価格は大きく異なりますが、一般的には1年〜2年落ちの新しい中古車は価格が高めで、数も少ない傾向にあります。
乗り換えの下取り車が増えるのは、3年落ちくらいから。
3年落ちの中古車なら、1年〜2年落ちと比べて価格も下がります。
また、乗用車の平均使用年数は13年(軽自動車は15年)との調査結果が出ていることを考えると、 10年落ち以上の中古車は寿命が短く、あまりおすすめできません。
車両にもよりますが、古さや使用年数によるリスクも発生するでしょう。
これらのことから、中古車購入の目安は3年落ち〜7年落ち程度。
中でも流通が多いのは、車検前にあたる3年落ち・5年落ち・7年落ちの中古車です。
3年落ち・5年落ち・7年落ちの中古車について、それぞれの特徴と適性を表で確認しておきましょう。
上記は一般的な特徴であり、車両によって状態や価格は大きく異なります。
10年落ちの中古車を購入する際のポイントや注意点
10年落ちの中古車を購入するにあたっては、チェックしておきたいポイントや注意点があります。
詳しく見ていきましょう。
10年落ちの中古車を購入する際にチェックしたいポイント
年式が古い10年落ち以上の中古車を購入する際には、必ず下記のポイントをチェックするようにしましょう。
- 外装、内装の状態
- 走行距離
- 整備記録簿による車両の状態
- 修理歴
- 保証の有無
- 維持費
中古車購入にあたっては、外装・内装の状態や走行距離のチェックが欠かせません。
それだけではなく、車検時に記された整備記録簿を見て、肉眼では見えない部分の車両の状態や修理歴を確認することも大切です。
また、購入したい中古車が販売店保証の対象かどうかも確認しておきましょう。
10年落ちの車は古く、故障のリスクがあるため、保証対象の中古車を選ぶと安心です。
さらに、忘れてはいけないポイントが維持費。
10年落ちともなると燃費は悪くなり、メンテナンスの費用もかかるため、維持費が高くなります。
どれくらいの維持費がかかり、それが予算内に収まるか、事前に確認しておいてください。
10年落ちの中古車購入の注意点
10年落ちの中古車の購入を検討する際には、下記の注意点について理解しておくことが大切です。
- 車によって状態が大きく異なるため入念な確認が必要
- メンテナンスされていてもある程度の故障リスクがある
- 部品交換にあたって部品の在庫がない可能性
- 再販価値がほとんどないため下取りが難しい
10年落ちの中古車購入にあたっては事前の状態確認が必須ですが、状態が良くても故障や部品在庫がなくて修理ができないなどの一定のリスクがあります。
また、購入した10年落ちの中古車を売りたいと思っても、再販価値はほぼありません。
しかし、人気の車種であれば10年落ちでも値が付いたり、分解してパーツとして売る目的で下取りしてくれたりする場合もあるので、購入した10年落ちの中古車を販売したい時には、まずは専門店に問い合わせてみてください。
中古車選びのポイントや狙い目なタイミングもご紹介
最後に、中古車選びのポイントと中古車購入の狙い目なタイミングについてご説明します。
中古車選びのポイント
中古車を年式だけで選ぶのはおすすめできません。
また、走行距離だけで選ぶのもNG。
大切なのは「年式と走行距離とのバランス」です。
年式は機能や性能を、走行距離はオイル系統や消耗品の状態を示す要素のひとつ。
年式が新しくても走行距離が長ければ、その中古車のオイル系統や消耗品は劣化している可能性があります。
また、走行距離が短くても年式が古ければ、その中古車は長期間使用されず放置されていた可能性も考えられるでしょう。
長期間放置されていたような車は、劣化が進んでいたり整備やメンテナンスがきちんと行われていなかったりする恐れがあります。
状態の良い中古車を選ぶためには、年式と走行距離のバランスを見る必要があります。
年式ばかりにこだわったり走行距離だけを確認したりすることのないよう、気をつけてくださいね。
ちなみに、適切な走行距離は、1年で1万kmが目安です。
狙い目なタイミング
中古車の購入が狙い目なのは、以下のようなタイミングです。
- モデルチェンジ後
- 年式が変わる1月
- ディーラーの決算期(3月・9月)
車は何年かごとにモデルチェンジが行われます。
新モデルが出た後、旧モデルの価格は下がるため、中古車はモデルチェンジのタイミングを狙って購入するのがおすすめです。
また、年式が変わる時期である毎年1月も狙い目。
年式が古くなると中古車の価格は下がります。
さらに、ディーラーの決算期にあたる3月・9月には、ディーラーでの新車販売台数が増える分、下取りの中古車も増えます。
幅広い選択肢から中古車を選ぶには、ディーラーの決算期を狙うのも良いでしょう。
中古車の購入を検討する際には「中古車に何年乗る?車の寿命や耐用年数について知ろう!」も参考にしてみてください。
中古車選びは「何年落ち」かに注目!走行距離、タイミングにも注意して
中古車の「何年落ち」とは、その車が初めて運輸支局に登録された年からの経過年数を指す言葉です。
3年落ちの車なら初年度登録から3年の中古車でまだ状態が良く、5年落ちの車なら初年度登録から5年経ち大幅に価格が下がるなど、何年落ちの中古車かによって状態や価格は異なります。
中古車の中には、10年落ちなどかなり古い中古車もありますが、10年落ち以上の中古車購入を検討する場合には、車の状態を念入りに確認しなければなりません。
また、故障や修理不可など、ある程度のリスクも覚悟しておきましょう。
中古車選びでは、年式と走行距離のバランスを見極めることが大切。
良い状態の中古車を価格が下がるタイミングで購入できるよう、中古車は慎重に選ぶようにしてください。
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