2021.08.03
中古車に何年乗る?車の寿命や耐用年数について知ろう!
アウディヤナセオートモーティブの清水です。
中古車は新車とは異なり、購入時の車両の状態に大きく差が出ることも珍しくありません。
そのため「何年乗れるのか」は中古車を選ぶ大きな基準の1つと言えます。
今回は、一般的な車の寿命や耐用年数をもとに、「何年乗るか・何年乗れるか」で判断すると良いケース、中古車の買い替え時期の目安などをご紹介します。
車の寿命が何年かを判断する目安を知ろう!耐用年数についても解説
車の寿命を見極める基準として、いくつか分かりやすい目安があります。
ただし車の寿命は前オーナーの乗り方の影響を受けやすいので、メンテナンスの精度などを総合的に評価することが大切です。
寿命を見極めるポイント1:初回登録からの年数
車の寿命を表す数値として「新車で初回登録を行ってから廃車となるまでの年数」があります。
一般財団法人 自動車検査登録情報協会の自動車の平均使用年数の調査によると、令和2年3月末の乗用車(軽自動車を除く)の平均使用年数は13.51年です。
車は大体10年以上経過した時点で中古車市場での価値が大きく下がります。
日本の場合、メーカーが製品に対して責任を負わなければならない期限が10年間と製造物責任(PL)法で定められています。
自動車メーカーも新車としてリリースしてから10年間は純正部品を調達できるよう、各部品メーカーと契約していますが、この契約の多くは更新されません。
そのため、発売から10年以上経った車両は純正部品が手に入らずに、修理しにくくなることが中古車価格に影響しています。
寿命を見極めるポイント2:総走行距離
走行距離が多い車両は過走行車となり、メンテナンスの精度も高い技術が求められます。
たとえ年式が新しくても、きちんとメンテナンスしていなければ走行時の不安が残る車両となりえるのです。
走行距離の目安としては、およそ10万km程度から寿命が近づいたと判断されます。
10万kmを超えるとエンジンのトラブルが起きやすくなりますし、エンジン回りの部品交換が必要となる場合もあるためです。
中古車市場の価値も大きく下がりやすいので、判断基準の目安として知っておきましょう。
寿命を見極めるポイント3:平均使用状況
年数と総走行距離が分かると、その車両の平均的な使用頻度が見えてきます。
自動車は精密機械ですので、あまり使用していない車両となるとメンテナンスがおろそかになっている可能性もあります。
逆に日常的に負荷がかかり過ぎた過走行では、車両の寿命が縮む原因にもなりかねません。
一般的には、年間で5千~1万kmぐらいの走行だと「適度に車両が稼働している」と判断される傾向にあります。
寿命を判断する基準の1つ:法定耐用年数
自動車には「耐用年数(法定耐用年数)」というものが定められており、普通自動車で6年、軽自動車で4年と一律で決まっています。
この耐用年数はもともと、その設備や備品が業務にどの程度使用できるかを基準に、資産や減価償却の算定に使用する税法上の年数です。
そのため制定されてからかなり経年している基準年数もあり、現在では格段に性能が上がっていることから、その設備・備品を使える平均年数よりも耐用年数が短く設定されているケースも多く見受けられます。
とはいえ、国が定めた「標準的な稼働ができる期間」である耐用年数は、車の寿命を考える上で1つの基準となりそうです。
「何年乗るか」「何年乗れるか」で中古車を選ぶ方法も
新車を購入するか中古車を購入するか迷っている場合や、中古車の中でもどの車を選ぶかを考えるときに、「車に何年乗るか・何年乗れるか」を基準にするのも1つの方法です。
次のようなケースであれば、「何年乗るか・何年乗れるか」で判断するのも良いでしょう。
異動先で自動車が必要
たとえば1年など、期間があらかじめ決まっている単身赴任の場合、移動距離によっては異動先に車を持って行くのが大変です。
元の住居に戻ったときには車が必要がなく、あくまで異動先だけで使用したい場合に車を買うのはちょっとためらいますよね。
そんなときには、10年越えの中古車が向いています。
初期費用が少なく、お手頃価格で購入できるので良いでしょう。
期間が決まっているのならば、年式や走行距離もそこまで重視せずに選べるので、選択肢も広がります。
子どもが小さい時だけ自動車に乗りたい
「子どもが小さいから、通園・通学や習い事の送り迎えの際に車を使いたい」という場合も中古車がおすすめです。
お手頃な価格の中古車を手に入れ、子育てが落ち着いたら売却を考えるというケースにも「何年乗るか=自動車の平均寿命まで何年あるか」で自動車を選ぶ方法がマッチします。
セカンドカーとして街乗り仕様の自動車が欲しい
メインの自動車がスポーツカーやファミリー仕様の大きい車両の場合、通勤やちょっとした買い物には不便なことも。
そんなときにはセカンドカーがあると便利です。
セカンドカーなら、条件を落として選択肢を広げることもできるでしょう。
長く乗るのか、数年で状況が変わるのかといったライフスタイルを考えることも大切です。
購入費用だけでなく維持費(自動車税、自動車保険料、車検代、ガソリン代など)も2台分かかることも考慮して、予算を考えると良いですね。
中古車を買い替える時期は?注意点もご紹介
中古車を売却または廃車にし、新しい車両への買い替えを考える時期としてよく言われる時期には「初回登録から10年経過したとき」と「車検の前」があります。
また、「自動車税が上がる時期」に考えるのも1つのタイミングです。
初回登録から10年経過
自動車メーカーと部品メーカーとの契約が満了し、部品調達が難しくなる「初回登録から10年」の時期には、走行距離も相当なものとなっているでしょう。
特に自動車の心臓部となるエンジンルーム内の部品が、経年劣化によって交換を迫られる可能性もあります。
部品によっては数万円から数十万円かかる場合もあることから、初回登録から10年経過した頃に車の買い替えを検討するのが一般的といえます。
車検の前
自動車は初回登録から3年目、2回目以降は2年に一度、一定基準を満たした車両であることを示すために整備と点検をする車検(自動車継続検査)を行います。
この車検は公道を走るための大切な検査ですので、避けて通ることはできません。
ユーザー車検(検査を行うための準備や整備は自分で行う)でも法定費用(自動車重量税・自賠責保険料・印紙代)が軽自動車の場合は約3万円、普通自動車の場合は2~7万円程度かかります。
ディーラー車検では法定費用の他に、車検基本料金や諸費用などがかかるため約7~8万円が相場です(車種によって金額が異なります)。
この費用を支払わずに下取りに出し、新しい車両の頭金にするという考えも1つです。
税金が上がるタイミング
自動車税は都道府県に納める税金ですが、平成27年度より新規登録から13年経過したガソリン車(ハイブリッド車を除く)やLPガス車、11年以上経過したディーゼル車は重課対象となりました。
最新の車両と比較すると約15%の増税となりますので、車両の排気量によっては安くない出費です。
上記のタイミングだと、次のオーナーが一定金額を負担することが予想されるため、基本的に車両の買取価格も高くない傾向にあります。
売却すると決めたら、なるべく早く査定をしてもらうと良いでしょう。
中古車に何年乗るかも検討材料に!アウディの認定中古車もおすすめ
中古車は車両本体価格が抑えられるというメリットがある一方で、新車よりも寿命までの年数が短く、前オーナーの整備状況によりコンディションが大きく左右されるというデメリットもあります。
十分に中古車の恩恵にあやかるには「何年乗るか」を決めてから、車の寿命までの年数を概算で見極めると良いでしょう。
たとえば単身赴任中の短い期間だけ使用する、子どもが小さいうちだけ必要など、環境やライフスタイルから条件に見合った中古車を選択することもポイントです。
中古車を検討するなら、アウディの「認定中古車」もおすすめです。
整備状況もよく、年式や走行距離を感じさせずに快適に走れる車両が豊富にあります。
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