2021.08.08
中古車の「ワンオーナー」とは?メリット・デメリットもご紹介
アウディヤナセオートモーティブの清水です。
中古車市場で人気の高い車両の条件に「ワンオーナー」があります。
具体的にどんなところがワンオーナー車両の魅力なのか、ご存知でしょうか?
ワンオーナーの車両は少々高値になる傾向にありますが、そのメリットを知れば思わずワンオーナーの中古車を購入したくなるかもしれません。
中古車の「ワンオーナー」について、その条件やメリット・デメリットについて確認していきましょう。
中古車の「ワンオーナー」とは?
中古車市場で言われる「ワンオーナー」とは、その名の通り「過去に新車登録を行ったオーナー1人の所有歴しかない車両」を指します。
中古車の購入を検討する際は、ワンオーナー車両であることが好条件の1つと考えられています。
ワンオーナーの判断基準の1つに、オーナーの購入契約内容があります。
一般的には、個人で契約した車両は家族など複数人で運転していても、その使用頻度の予測はある程度可能なためワンオーナーと表現します。
一方、法人契約の社用車(特に営業車や配達車など)やレンタカーなどは、走行距離と使用頻度がどのようであったかを予測しにくいです。
そのため、オーナー履歴が1法人の登録しかなかったとしても、中古車市場ではワンオーナー車両として扱わない傾向にあります。
ワンオーナー車両かどうかを確認するには?
ワンオーナー車両かどうかを客観的に確認できる方法は2つあります。
①「車検証(自動車検査証)」を確認
個人購入車両であることが明確に分かるのは「車検証(自動車検査証)」です。
車検証には購入したオーナーの情報が書き記されます。
複数名のオーナー履歴があれば、当然のことながらワンオーナー車両とはなりません。
また、車検証に記されている初度登録年月(車を販売するためにディーラーが登録した年月)と登録年月日(購入して車検証を発行した日)は、基本的に同月となります。
そのため、著しく初度登録年月と登録年月日の日付に期間がある場合は、車検証に不備がある可能性や、実は何らかの理由で一度市場に出た可能性があります。
なお、転居に伴うナンバーの再発行情報でも登録年月日は更新されます。
もしオーナーが変わっていなければワンオーナーと判断されるので、このケースであれば問題ありません。
ただし、車検証の情報は万全ではなく、近年では個人情報保護の観点から、前オーナーの氏名や住居といった履歴の一部が確認できなくなっています。
その場合はワンオーナーかどうかを確実に知る方法として、次の「新車保証書」が確認できると安心です。
②「新車保証書」を確認
家電を購入した時などと同様に、自動車にも新車を購入した時だけ販売メーカーから発行される「新車保証書」があり、原則再発行はされません。
すなわち、新車保証書の発行日と車検証の登録年月日、そして名義人がイコールであれば、その車両はワンオーナー車両であることの証明となるのです。
新車保証書がなければワンオーナー車両として査定を行わない中古車販売店も、多く見受けられます。
ワンオーナーの中古車のメリット・デメリットは?
ワンオーナーの中古車にはメリットも多いのですが、少なからずデメリットもあります。
複数オーナー車両と見比べて、どちらが自分に向いているかを判断すると良いでしょう。
ワンオーナー中古車のメリット
ワンオーナーの中古車には次のようなメリットがあります。
複数オーナーが所有していた中古車に比べて安心感がある
何代にも渡って中古車市場に出ている複数オーナーが所有していた中古車は、後半は雑に扱われていることも珍しくありません。
一方、最初から新車を数年乗り継ぐことを想定しているクルマ好きのオーナーなら、大切に乗っている可能性も高まります。
整備やメンテナンスなどが行き届いている状態の良いワンオーナー車両であれば、安心して購入できるでしょう。
年式が比較的新しい車やレアな車に出会える
- クルマ好きのオーナーが初回車検時に買い換える
- レアな車に乗り続けていたオーナーが下取りに出す
このような時に、ワンオーナー車両となる傾向が高くなっています。
新車のように状態の良く年式が比較的新しい車やレアな車に、中古車として出会えるかもしれません。
ワンオーナー中古車のデメリット
ワンオーナー中古車のデメリットも確認しておきましょう。
車両の価格が高い傾向にある
一般的な中古車市場では、ワンオーナー車両の方が人気が高く、車両価格が高くなりがちです。
ワンオーナー車両にこだわりすぎず、中古車を購入する際は年式や車の状態などのバランスも重視することが大切です。
車に詳しくない人が乗っていた場合、車の状態が悪い可能性も
ワンオーナー車両の中には「自動車に詳しくないので新車にしよう」と考え、所有していた車両も含まれています。
当然のことながら、車に詳しくないオーナーが所有していた車両ということは、日々のメンテナンスがおろそかになっている可能性があります。
「新車だし、特に定期点検やメンテナンスは必要ないだろう」と扱われていた車両だと、思わぬところに故障のきっかけが潜んでいるかもしれません。
もちろん複数オーナー車両の場合でも同じような可能性はありますが、「ワンオーナー=安全」と考えるのは時期尚早でしょう。
実際の中古車の状態などをしっかりと確認してから、購入を決めることをおすすめします。
ワンオーナー中古車を選ぶ際にチェックすべきポイント
ワンオーナーの中古車を選ぶ際には、次のようなポイントをチェックしておきましょう。
(1)車両の修復歴の有無や内容
中古車は一定以上の修復を加えた際に、その履歴を「修復歴」として残すことが義務付けられています。
主に「車の構造に関わる部分」や「走行に関わる部分」の修復歴は、その後の運転にも影響してきますので、確実にチェックしておきたいポイントの1つです。
「修復歴は車両の構造や走行に関わる部分は残す」となっていますが、その程度に関わらず修復歴を残す必要があるため、内容によっては修復歴があっても問題ないケースもあります。
(2)現在の車両の状態もチェック
あまり車に詳しくないオーナーが乗っていた車両では、低年数にもかかわらず小さな傷やサビなどが確認できることも。
できる限りネット販売などに頼らず、自分の目で外装やエンジンルームはチェックしておきたいところです。
可能なら試乗運転も行いましょう。
(3)第三者機関による「中古車鑑定書」があるかどうか
こちらは必須項目ではありませんが、日本自動車鑑定協会(JAAA)や日本自動車査定協会(JAAI)といった非営利法人が発行する「中古車鑑定書」があるとより安心です。
中古車の査定は買取業者の技術や経験、在庫状況にも左右される傾向にあります。
そのような条件に影響されることなく、一定基準を満たした中古車であることを保証するのが中古車鑑定書です。
全国共通基準で査定されているので、中古車の状態を想定しやすいのがメリットとなります。
ちなみにアウディの「認定中古車」は、一般的な中古車とは一線を画した上質なコンディションを持つ車にだけ与えられる特別な称号となっています。
厳しい認定基準をクリアし、100項目にもおよぶ精密な点検を経て、充実した安心保証がつけられた中古車が「Audi認定中古車」となります。
いずれにしても中古車を購入する際、一目惚れは少々危険。
車両の状態が新車とは違いディーラーの保証範囲も異なりますので、購入後のトラブル回避のためにも事前によく検討する必要があります。
近しい条件の車両の複数比較する、車両の状態も実際に見比べるなどをして決めることが大切です。
ワンオーナー車ならアウディの認定中古車もおすすめ!
中古車の「ワンオーナー」とは、過去に新車登録を行ったオーナー1人の所有歴しかない車両のことです。
ワンオーナー車両のメリットとして、過去の所有者が複数ではない安心感や、年式が比較的新しい車やレアな車と出会える可能性があります。
しかし、価格が高い傾向にある、状態が良いとは限らないということも知っておきましょう。
実際に車両の状態をチェックし、メリット・デメリットを総合的に判断して購入することが大切です。
アウディの認定中古車は、一般的な中古車とは一線を画した上質なコンディションを持つ中古車となっております。
ワンオーナー車両も多く取り扱っていますので、ぜひチェックしてみてください!
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