2024.09.06
過走行車を購入する際の注意点は?メリット・デメリットも確認
アウディヤナセオートモーティブの清水です。
標準よりも走行距離が多い車を、一般的に「過走行車」と呼びます。
中古車の購入にあたって過走行車を選ぶ場合には、過走行車ならではの特徴や注意点を理解しておくことが大切です。
今回は、過走行車を購入する前・購入後の注意点をそれぞれご紹介。
過走行車の定義とメリット・デメリットについても、わかりやすく解説します。
そもそも過走行車とは?
過走行車とは、標準の走行距離よりも多く走行している車のことです。
「多走行車」と呼ばれることもあります。
標準の走行距離は車の年式によっても異なりますが、一般的な目安となるのは年間1万km程度。
走行距離がこれを超える場合、過走行車であると判断できます。
また、年間走行距離だけでなく、総走行距離が10万kmを超えているかどうかも、過走行車を判断する基準となります。
一般財団法人 日本自動車査定協会では、中古車の査定基準として車種ごとの評価表を提示しています。
例えば、輸入車の乗用車であれば、使用年数2年の標準走行距離は1万5,000km〜2万km、5年なら3万5,000km〜4万km、10年なら4万5,000km〜5万5,000kmとしており、それ以上走行している車は査定率が下がります。
このように、年式によって標準走行距離の目安は変わるので、中古車購入時には日本自動車査定協会の基準を参考にすると良いでしょう。
中古車購入時の走行距離の確認方法は「中古車購入前に走行距離をチェック!距離の目安や選ぶポイントを解説」でご紹介しています。
ぜひご確認ください。
過走行車のメリット・デメリットは?購入時の注意点も紹介
過走行車の購入する際はメリットとデメリットを把握し、購入時の注意点をチェックしましょう。
過走行車のメリット
過走行車のメリットは、お手頃な価格で購入できることです。
走行距離が長くなるほど市場での価値が低くなり、特に走行距離10万超えの車になると販売価格は相場よりも一気に下がります。
また、過走行車は長距離走行によって負荷がかかっているため、エンジンや部品が劣化している可能性があり、故障のリスクやメンテナンスの必要が生じるでしょう。
過走行車は故障修理費用やメンテナンス費用はかかるものの、乗りたい車両を購入するための費用が抑えられるというメリットがあります。
過走行車のデメリット
これまで長い距離を走ってきた過走行車は、部品の消耗が進んでいます。
そのため、購入後には部品の交換を行うなど、追加の費用がかかるおそれがあります。
場合によっては、購入後しばらくして修理が必要になる可能性も。
また、経年劣化によって外装・内装に傷や汚れが付いている場合もあるでしょう。
さらに、過走行車は市場での価値が低いため、リセールバリュー(再販価値)も期待できません。
売却時には、買取価格はほとんどつかないと予想されます。
過走行車を購入する際の注意点
過走行車には、部品の劣化や汚れなど、一定のリスクが存在します。
リスクをなるべく避けるためには、購入する際に必ず以下のポイントをチェックするようにしましょう。
- 年式を確認する
- 整備記録簿を確認する
- 事故・修復歴の有無を確認する
- 外装・内装の状態を確認する
ここでは、上記4つのポイントについて詳しくみていきます。
年式を確認する
まず、対象の車の年式を確認しましょう。
過走行車であったとしても、年式によってコンディションは変わってきます。
同じ走行距離の車が2台あった場合、年式が新しい車のほうが、部品や外装・内装の経年劣化のリスクは低い場合が多いです。
また、年式が新しい車ほど性能が良い傾向があるため、走行性能や燃費性能にも優れている可能性が高いといえます。
よって、同走行距離の車で迷ったら、年式の新しい車を選ぶのがおすすめです。
年式から見る中古車の寿命については「中古車に何年乗る?車の寿命や耐用年数について知ろう!」でご説明しています。
整備記録簿を確認する
整備記録簿の有無とその内容も、購入前に確認すべきポイントの一つです。
整備記録簿とは、対象の車のメンテナンス記録が記された書類のこと。
その車が過去にどのようなメンテナンスを受けてきたか確認することができます。
こまめにメンテナンスをされてきた車であれば、過走行車ではあっても、状態は比較的良い可能性が高いです。
一方、メンテナンスの頻度が少ない過走行車の場合は、慎重に確認・判断する必要があります。
事故・修復歴の有無を確認する
事故・修復歴の有無も、必ず確認しておくようにしましょう。
車の骨格部分を損傷した履歴のある事故・修復歴車には、一定のリスクがあります。
その分販売価格は安いことも多いですが、リスクを把握するためにも、点検記録簿や査定表による事故・修復歴の確認は必須です。
直接販売員に聞いてみるのも良いでしょう。
外装・内装の状態を確認する
外装・内装の状態も、よく確認しておくことが重要です。
長い距離を走ってきた車は、外装や内装にダメージがある可能性が高いためです。
購入後、ダメージに気づいて後悔するようなことのないよう、ボディの傷やシートの汚れ、破れなどの有無については、よくチェックするようにしましょう。
また、対象の車にサビている金属部分がないか確認することも大切です。
サビは故障の原因になり得るため、特に見落としやすい車体の下はよく見ておくようにしましょう。
過走行車の購入にあたってこれらの注意点が気になる方は、過走行車を取り扱っていない販売店を利用するのがおすすめです。
ヤナセアウディでは、以下の項目を条件とする認定中古車制度にもとづいて中古車を販売しています。
- Audi正規輸入車であること
- 新車登録時からの正規メンテナンスノート(準備記録)があること
- 初年度登録日から10年以内であること
- 走行距離10万km以下であること
- 修復歴車、改造車でないこと
アウディの認定中古車と認められるのは、上記の条件を満たす質の高い車だけ。
走行距離10万kmを超える過走行車や修復歴車、改造車は取り扱っていないので、より安心して中古車をお選びいただけます。
過走行車の購入後に注意すべきポイント
過走行車を購入した後には、より安全な走行のため、次の対応を取るようにしましょう。
- エンジンオイルを交換する
- メンテナンスを定期的にする
上記2つの対応について、詳しくご説明します。
エンジンオイルを交換する
エンジンオイルは、消耗品です。
エンジンの洗浄・冷却を行うほか、摩耗や腐食を防止する働きもある重要なもの。
オイル交換をしないとこれらの働きが十分に行われなくなるほか、燃費が悪くなる、パーツが摩耗するといったトラブルが起こるだけでなく、最悪の場合エンジンが焼き付いて故障する恐れがあります。
エンジンオイルの交換は、1年ごと、また1万km走行ごとが目安です。
過走行車の場合、よりこまめなスパンで交換を行うと良いでしょう。
メンテナンスを定期的にする
車は、定期的にメンテナンスすることが大切です。
特にエンジンや部品が劣化している可能性がある過走行車の場合は、こまめなメンテナンスが欠かせません。
車検や1年点検時だけでなく、日頃からメンテナンスを行うようにしましょう。
過走行車購入の注意点は年式や整備歴!状態もよく確認して決断を
過走行車とは、標準よりも長い距離を走行した車のこと。
一般的な目安としては、年間走行距離1万km以上、または総走行距離10万km以上の車が過走行車と呼ばれます。
過走行車は、お手頃な価格で購入できる点がメリットです。
ただし、長距離走行により部品の消耗が進んでいたり、経年劣化によって傷や汚れが付いていたりするなど、車両が劣化している可能性がある点や、リセールバリューが期待できない点には注意しなければなりません。
過走行車を購入する際には、年式や整備記録簿の内容とともに、外装・内装の傷・汚れもよく確認するようにしましょう。
また、リスクを避けるためには、事故・修復歴車の購入は避け、購入後にはこまめなメンテナンスを行いましょう。
「過走行車を購入するのは不安」という場合は、過走行車を扱っていない販売店で中古車を探すのが安心です。
ヤナセアウディでは認定中古車制度を導入しており、初年度登録日から10年以内であること、走行距離10万km以下であることといった条件をクリアした中古車のみを取り扱っています。
過走行車や修復歴車、改造車は取り扱っていないため、より安心して中古車をお選びいただけます。
ヤナセアウディ公式情報サイトから全国の中古車を検索し、お近くの店舗に取り寄せることも可能です。
アウディの中古車をお探しの方は、ぜひご利用ください。
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