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2025.09.12

輸入車・外車のモデル年式とは?確認方法や購入前に知っておきたいポイント

アウディヤナセオートモーティブの清水です。

 

「モデル年式って何?」「国産車の年式とどう違うの?」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。

 

輸入車・外車には「モデル年式(モデルイヤー)」という独特の考え方があり、これを理解しておかないと購入時に思わぬ誤解やトラブルにつながる可能性があります。

 

今回は、輸入車・外車のモデル年式とは何か、確認方法についてもわかりやすくご紹介します。

 

国産車と輸入車・外車で年式の考え方はどう違うのか、購入前に知っておくと安心なポイントもあわせて解説しますので、ぜひご覧ください。

白いアウディセダンが並木道に停められている

 

 

輸入車・外車の「モデル年式(モデルイヤー)」とは?

輸入車・外車を検討する際に知っておきたいのが「モデル年式(モデルイヤー)」という概念です。

 

これは欧州やアメリカで採用されている年式区分の方法で、国産車の年式とは考え方が異なります。

 

輸入車・外車におけるモデル年式とは、必ずしも製造年そのものを示すのではなく、メーカーが販売上の区切りとして定めた年度のことです。

 

特に重要なのは、その区切りが日本人が慣れ親しんでいる1月から12月ではない点です。

 

欧州では秋(9月頃)から、アメリカでは夏頃から翌年のモデル年式へ切り替わるのが一般的となっています。

 

例えば、2023年9月に製造された車両が「2024年モデル」として扱われることがあるのです。

 

そのため、製造年と登録年、モデル年式が一致しないケースが多く見られます。

 

 

年式の考え方は国産車と輸入車・外車でどう違う?

国産車と輸入車・外車では、年式の考え方に大きな違いがあります。

その違いを正しく理解しておくことで、購入時の混乱や誤解を避けることができるでしょう。

 

日本で「年式」というと、通常「初度登録年」を指します。

 

初度登録年とは、日本で運輸支局に初めて登録された年月のことです。

国産車の場合、製造年と登録年の差が小さいため、この表記で問題ないと言われています。

 

一方、欧州・アメリカでは、モデル年式で管理されます。

 

輸入車・外車が日本に輸入される際、本国での製造から日本での登録まで数カ月から数年かかる場合もあります。

 

例えば、2022年11月に製造された輸入車・外車を、日本で2024年1月に登録した場合の初度登録年やモデル年式は以下の通りです。

  • 製造年:2022年
  • モデル年式:2023年(2022年11月製造なので翌年モデル)
  • 日本での初度登録年月:2024年1月

 

このように3つの年が異なるため、同じ登録年でも仕様や装備が違うことがあります。

 

特に中古車市場では「初度登録年」で表記されることが多いため、モデル年式を確認することが大切です。

 

 

輸入車・外車のモデル年式を確認する方法

輸入車・外車のモデル年式を正確に把握するために最も確実なのは、VINコード(車台番号)を確認する方法です。

 

VINコードは17桁の個体識別番号で、世界中で採用されています。

 

この17桁のコードには、製造国、メーカー、モデル年式など、重要な車両情報が含まれています。

 

VINコードの構成

桁ごとの意味は以下の通りです。

  • 1~3桁目(WMI):製造国・メーカー識別(例:アウディ=WAU)
  • 4~8桁目(VDS):車両の仕様(ボディ形状、駆動方式、エンジン種類、グレード、安全装備など)
  • 9桁目:チェックコード(VINが正しく生成されているかを検証するための数字または記号)
  • 10桁目:モデル年式
  • 11桁目:組立工場(どの工場で組み立てられたかを示すコード)
  • 12~17桁目:シリアル番号(固有の車両番号)

 

VINコードでモデル年式を確認する方法

VINコードでモデル年式を確認する際、最も重要なのは10桁目のアルファベットです。

 

10桁目の文字がモデル年式を表しています。

  • A=2010年
  • B=2011年
  • C=2012年
  • D=2013年
  • E=2014年
  • F=2015年
  • G=2016年
  • H=2017年
  • J=2018年
  • K=2019年
  • L=2020年
  • M=2021年
  • N=2022年
  • P=2023年
  • R=2024年
  • S=2025年

 

※ I・O・Q・U・Zおよび数字の0は使用されません。

※このコードは1980年から繰り返し利用されているため、前後の桁情報と合わせて判断する必要があります。

 

アウディの場合も同様にVINコードでモデル年式を確認できます。 

 

例えば、VINコードの10桁目が「R」であれば、その車両は2024年モデルです。

 

VINコードはどこで確認できる?

VINコードは、以下の場所で確認できます。

  • フロントガラス下のダッシュボード
  • 運転席側のドア開口部にあるステッカーやプレート
  • 車検証の車台番号欄または備考欄
  • エンジンルーム内

 

正確にモデル年式を把握するためには?

並行輸入車の場合、販売店によっては、モデル年式の表記や説明が不十分なことがあります。

 

安心して購入したい方は、正規ディーラーで販売されている「正規輸入車」を選ぶのがおすすめです。

 

アウディ車をご検討の方は、正規ディーラー「ヤナセアウディ」であれば、正確な車両情報の提供や充実したアフターサポートが受けられます。

 

こちらのコラムもあわせてご確認ください。

正規輸入車と並行輸入車の違いとは?購入前に知っておきたいポイント

 

 

輸入車・外車を購入する際にモデル年式を確認すべき理由

吹き出しに「理由」と書かれた文字

輸入車・外車を購入する際にモデル年式の確認が重要なのは、車両の価値や性能に直接関わるためです。

 

具体的には、モデル年式によって車両の市場価値やリセールバリューが大きく変わることがあります。

 

同じ初度登録年であっても、モデル年式が新しい車両の方が高い評価を受けやすい傾向があり、下取りや売却時の査定額に影響する可能性があります。

 

そのため、購入時の判断材料の一つとして把握しておくことが大切です。

 

また、装備内容や安全性能もモデル年式によって異なる場合があります。

 

輸入車・外車は毎年のように改良が加えられるため、「同じ登録年でもモデル年式によって安全装備や仕様が異なる」といったケースは珍しくありません。

 

例えば、自動緊急ブレーキシステムの有無、インフォテインメントシステムの仕様、内装の質感などが、モデル年式によって大きく変わることがあります。

 

さらに、修理やメンテナンス時の部品調達にも影響するため注意が必要です。

 

輸入車・外車の部品を注文する際には、正確なモデル年式の情報が欠かせません。

 

初度登録年月とモデル年式を混同してしまうと、適合しない部品が届いてしまう恐れがあります。

 

こうした点について詳しく知りたい方は、専門知識を持ったスタッフがいる正規ディーラーで相談するのがおすすめです。

 

輸入車・外車を購入する際のポイントについて詳しく知りたい方は、以下コラムをご覧ください。

初めての輸入車・外車選びのポイントは?メリット・デメリットも確認

中古の輸入車・外車購入の注意点を解説!購入方法やメリットも紹介

 

 

輸入車・外車のモデル年式を理解して、購入の際に役立てよう

輸入車・外車の「モデル年式(モデルイヤー)」は、メーカーが販売上の区切りとして定める年度を示す指標です。

 

必ずしも製造年や登録年と一致するわけではなく、国産車の年式の考え方とは異なります。

 

欧州やアメリカでは一般的に、翌年モデルを前年秋頃から発売することが多く、そのため製造年・登録年とモデル年式が異なるケースがあります。

 

日本では「初度登録年」が一般的ですが、輸入車・外車では「モデル年式」で区切られることが多いのです。

 

この違いにより「同じ登録年なのに装備や仕様が異なる」といった誤解が生じることがあります。

 

輸入車・外車のモデル年式は、VINコード(車台番号)の10桁目で確認できます。

 

VINコードの確認方法を理解しておけば、フロントガラス内側やドア開口部などで簡単にモデル年式を調べられるでしょう。

 

モデル年式の確認が重要なのは、車両価格・リセールバリュー・装備内容に影響するためです。

 

登録年が同じでも、モデル年式によって安全装備や仕様が異なる場合があり、下取り評価にも差が出る可能性があります。

 

購入時にはぜひ注意して確認しておきましょう。

 

ヤナセアウディでは、上質なコンディションのアウディの認定中古車を取り揃えています。

 

さらに、充実したアフターサポートにより、安心して長くお乗りいただけるところもポイント。

 

アウディ車の購入を検討されている方は、アウディの正規ディーラーである「ヤナセアウディ」にぜひご相談ください。

 

清水 敏弘シミズ トシヒロ

ヤナセ入社後、VW・Audiの輸入業務を経験した後、オペルの広告宣伝やメルセデス・ベンツの神奈川エリア販売促進業務を経て、現在Audiの販売促進活動に従事しています。

様々なモデルに携わらせていただいた立場から、Audiの特徴や先進技術は勿論、Audiを所有することで得られる豊かなカーライフ等を丁寧にお伝えできればと思います。

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