2025.03.21
輸入車・外車と国産車の維持費はどう違う?費用を抑えるポイントも確認
アウディヤナセオートモーティブの清水です。
輸入車・外車の購入を検討されている方の中には「国産車と比べて維持費はどれくらい違うの?」と疑問を持っている方もいらっしゃることでしょう。
実は、輸入車・外車と国産車の維持費の差は、多くの方が想像するほど大きくない場合もあります。
今回は、輸入車・外車と国産車の維持費の違いについて、実例を交えながら解説します。
輸入車・外車と国産車の維持費について、ぜひご参考ください。
車の維持費とは?
車を所有するには、購入時の初期費用だけでなく、継続的な「維持費」が必要です。
維持費の主な内訳は以下の通りです。
税金
自動車を所有していると、毎年自動車税(種別割)や自動車重量税などの税金が発生します。
自動車税(種別割)は排気量によって金額が異なります。
1.0L未満は年間29,500円、1.0~1.5L未満は年間34,500円、1.5~2.0L未満は39,500円といった具合に、排気量が大きくなるほど税額も高くなるのです。
自動車重量税は車両の重量によって決まる税金で、車両重量0.5tごとに税額が増加します。
納付するタイミングは車検時なので、車検は通常2年ごと(新車の場合は3年)に納税が必要です。
エコカー以外かつ初度登録から13年未満の車両重量が1t〜1.5t未満であれば、税額は24,600円となります。
エコカー以外かつ初度登録から13年未満の車両重量で、車両重量が1.5t〜2t未満となると32,800円が税額です。
このように車の維持費として、自動車税(種別割)と自動車重量税の納付が必要です。
保険料
自動車の保険料には、法律で加入が義務付けられている「自賠責保険」と、任意で加入する「任意保険」があります。
自賠責保険は車検時に支払うことが一般的で、軽自動車以外の普通自動車は24カ月分で17,650円です。
任意保険は車種や年齢、等級などによって大きく変わりますが、年間数万円~十数万円程度の費用がかかります。
燃料費
日々の走行に必要なガソリン代も維持費の大きな部分を占めます。
輸入車・外車はハイオクガソリンを使用する車種が多く、国産車より燃料費が高くなる傾向があります。
一方でレギュラーガソリンを使用する車種でも、1Lあたり約177円(※2025年3月5日時点)がレギュラー単価となっているので、依然として維持費がかかります。
メンテナンス・修理費
定期点検やオイル交換など日常的なメンテナンスから、消耗品の交換、突発的な故障の修理まで、さまざまな費用がかかります。
輸入車・外車は部品代や工賃が国産車より高くなる傾向があります。
駐車場代
自宅に駐車スペースがない場合は、月極駐車場の利用料も維持費の一部になります。
輸入車・外車の維持費は国産車より高い?違いを確認
「輸入車・外車は維持費が高い」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実際には車種によって維持費は大きく異なります。
そのため、輸入車・外車は維持費が高いという点について、一概に「国産車よりも高い」とは言い切れません。
一方で、一般的に輸入車・外車は国産車と比較して、以下の理由から維持費が高くなる傾向があります。
部品代と修理費の違い
輸入車・外車の部品は海外から取り寄せることがあるため、その際に輸送費などもかかることから、国産車より部品代が高額になる傾向です。
さらに、輸入車・外車の場合は、国産車と比較すると修理にかかる作業時間(指数)や、1時間あたりの基本工賃(レバレート)の設定が異なるため、修理費用が高くなる可能性があります。
ただし、国産車でも指数やレバレートから修理費を算出するため、輸入車・外車と比較すると、工賃は大きく変わらない場合もあります。
部品代のみ異なる場合については、国産車と比較しても大きな費用差が生じないことも。
以上のことから、輸入車・外車は国産車よりも部品代や修理費が高くなる可能性があると言えるのです。
燃費性能と燃料費の違い
輸入車・外車の場合は、パワーや走行性能を重視する傾向があり、ハイオクガソリンを使用する車種が多いため、燃料費が高くなる傾向があります。
ただし、近年は輸入車・外車でもクリーンディーゼルエンジンを搭載した燃費の良い車種も増えてきているので、一概に燃料費の違いがあるとは言い切れません。
輸入車・外車と国産車の年間維持費をご紹介
それでは、輸入車・外車と国産車の年間維持費を具体的な数字で比較してみましょう。
ここでは、アウディ A3 セダン(アウディ A3 セダン 30 TFSI advanced)と同クラスの国産コンパクトセダンの年間維持費を比較します。
アウディ A3 セダン(アウディ A3 セダン 30 TFSI advanced)の年間維持費(概算)
アウディ A3 セダン(アウディ A3 セダン 30 TFSI advanced)の車両スペックは以下の通りです。※2025年3月時点の現行モデルの場合
- エンジン:直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボチャージャー
- 総排気量:1,497cc
- 車両重量:約1,360kg
- 燃料消費率(WLTCモード):20.2km/L
アウディ A3 セダン(アウディ A3 セダン 30 TFSI advanced)の年間維持費(概算)をご紹介します。
- 自動車税:34,500円
- 自動車重量税※1:12,300円
- 自賠責保険料※2:8,825円
- 燃料費※3:約95,000円
- メンテナンス費用:約40,000円
- 車検費用※4:約70,000円(法定費用は除く)
合計:約260,625円
※1:2年分の自動車重量税を1年分に換算して算出しています。
※2:2年分(24カ月分)の自賠責保険料を半分(12カ月分)にして算出しています。
※3:年間の走行距離を10,000kmとし、2025年3月5日時点のガソリン価格(ハイオク192円)で算出しています。
※4:車検費用は法定費用を除いた金額です。
アウディ A3 セダン(アウディ A3 セダン 30 TFSI advanced)の年間維持費の概算は、約26万円となりました。
アウディ A3 セダンの燃費についてより詳しく知りたい方は、「Audi A3 Sedanの燃費をご紹介!走行性能・燃料費も確認」をご参考ください。
国産車(国産コンパクトセダン)の年間維持費(概算)
続いては、国産車(国産コンパクトセダン)の年間維持費を算出していきます。
一般的な国産普通自動車の車両スペックは以下の通りとします。
- エンジン:直列3気筒
- 総排気量:1,490cc
- 車両重量:約1,260kg
- 燃料消費率(WLTCモード):19.4km/L
一般的な国産普通自動車の年間維持費(概算)を紹介します。
- 自動車税:34,500円
- 自動車重量税※1:12,300円
- 自賠責保険料※2:8,825円
- 燃料費※3:約91,000円
- メンテナンス費用:約25,000円
- 車検費用※4:約60,000円(法定費用は除く)
合計:約231,625円
※1:2年分の自動車重量税を1年分に換算して算出しています。
※2:2年分(24カ月分)の自賠責保険料を半分(12カ月分)にして算出しています。
※3:年間の走行距離を10,000kmとし、2025年3月5日時点のガソリン価格(レギュラー177円)で算出しています。
※4:車検費用は法定費用を除いた金額です。
一般的な国産普通自動車(国産コンパクトセダン)の年間維持費は、約23万円です。
輸入車・外車と国産車の年間維持費の差は?
アウディ A3 セダン(アウディ A3 セダン 30 TFSI advanced)と、同じクラスの一般的な国産コンパクトセダンの年間維持費を比較すると、その差は約3万円という結果になりました。※2025年3月時点
この差の主な要因は、メンテナンス費用と燃料費です。
ただし、これはあくまで平均的な使用状況をもとにした試算であり、走行距離や使用環境、整備の頻度などによって大きく変動する可能性があります。
また、駐車場を借りる場合は、地域の相場に合わせて駐車場代が発生しますが、輸入車・外車と国産車で料金に違いが生じることはありません。
そのため、輸入車・外車と国産車では、年間の維持費に大きな差はないことがわかります。
中古車の維持費が知りたい方は、「中古車の維持費は年間どのくらいかかる?必ずかかる費用や節約方法も」をご参考ください。
輸入車・外車にかかる維持費を抑えるには?購入する際のポイント
輸入車・外車を購入する際に、維持費を少しでも抑えるためのポイントをご紹介します。
正規輸入車を選ぶ
輸入車・外車には「正規輸入車」と「並行輸入車」があります。
「正規輸入車」とは、国外の自動車メーカーが日本の法規や安全基準に適合するように仕様を変更し、日本の正規販売店(正規ディーラー)を通して販売される自動車のことです。
一方、「並行輸入車」とは、海外の自動車メーカーが製造した自動車を、正規販売店(正規ディーラー)を通さずに輸入・販売する自動車のことを指します。
信頼できる正規ディーラーで「正規輸入車」を購入すると、保証・メンテナンスサービス・購入後のサポートが充実しており、長期的に見てもコストパフォーマンスが高くなります。
対して、並行輸入車の場合、正規ディーラーで修理やメンテナンスを受けることができないため、維持費がかさむ可能性があります。
そのため、長期的に見ると正規輸入車の方がコストパフォーマンスが高いといえます。
アウディ車の購入をご検討している方はもちろんのこと、正規販売店(正規ディーラー)選びに迷っている方は、アウディの正規ディーラーである「ヤナセアウディ」にぜひご相談ください!
燃費性能の良さで選ぶ
近年の輸入車・外車は燃費性能が大幅に向上しています。
ちなみに、アウディの最新モデルは、高効率エンジンや先進的な駆動システムの採用により、燃費性能に優れています。
燃費の良い車種を選ぶことで、長期的な維持費を抑えることができるため、おすすめです。
スタンダードモデルを選ぶ
日本国内でよく見かける人気の輸入車・外車モデルは、部品の在庫が豊富で、整備に対応できる工場も多いため、メンテナンスコストを抑えやすい傾向があります。
また、輸入車・外車と国産車を比較しても、スタンダードモデルであれば、価格差がそれほど大きくなく、上質なデザインで高級感があり、さらに走行性能にも満足できる車選びが可能です。
初めて輸入車・外車を選ぶ方は、「初めての輸入車・外車選びのポイントは?メリット・デメリットも確認」をご覧ください。
輸入車・外車を購入する際の注意点を知りたい方は、「中古の輸入車・外車購入の注意点を解説!購入方法やメリットも紹介」をあわせてご覧ください。
輸入車・外車と国産車の維持費の差は大きく変わらないケースが多い
輸入車・外車は国産車と比較して、維持費が若干高くなる傾向がありますが、その差は思ったほど大きくないケースが多いです。
車の維持費には、輸入車・外車と国産車を問わず、税金・保険料・燃料費・メンテナンス費・修理費・駐車場代などがかかります。
輸入車・外車であるアウディ A3 セダン(アウディ A3 セダン 30 TFSI advanced)と、同じクラスの一般的な国産コンパクトセダンの年間維持費(概算)を比較すると、その差は約3万円という結果になりました。※2025年3月時点
輸入車・外車と国産車の維持費の差が出る主な要因は、メンテナンス費用と燃料費です。
ただし、走行距離や使用環境、整備の頻度などによって大きく変動する可能性があります。
また、輸入車・外車にかかる維持費を抑えるための購入時のポイントとしては、正規ディーラーで正規輸入車を購入することや、燃費性能の良い車種の選択などが挙げられます。
ヤナセアウディでは、燃費性能に優れた上質なコンディションのアウディ認定中古車をラインアップしております。
アウディの中古車をお探しの方、車の買い替えをご検討の方は、ぜひ一度ショールームへお越しください。
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