2023.01.19
車のリサイクル券とは?必要なケースや紛失時の対処法もチェック
アウディヤナセオートモーティブの清水です。
買い替えなどで車を売却するときや保有している車を廃車するとき、「リサイクル券」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
車のリサイクル券とは、リサイクル料金を支払ったことを証明する書類のことで、車を保有しているすべての人に所有が義務付けられています。
今回は、そんなリサイクル券について詳しく解説。
必要になるケースや無くした場合の対処法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
車のリサイクル券とは?
リサイクル券とは、車の所有者が車のリサイクル料金を支払ったことを証明する書類のことです。
2005年1月に施行された「自動車リサイクル法」によって、以下の車両を除くすべての車を対象にリサイクル料金の支払いが義務付けられています。
リサイクル料金支払いの対象外となる車は以下の通りです。
- 被けん引車
- 原動機付自動車、側車付のものを含む二輪車
- 大型特殊自動車
- 小型特殊自動車
- スノーモービルなどその他の特別車両
リサイクル料金の支払いタイミングは、原則として新車を購入時とされています。
つまり、新車購入時にリサイクル券を受け取ることになります。
ローンで車を購入した場合は、自動車検査証記載の使用者がリサイクル料金を負担します。
リサイクル券が必要になるケースは後ほど詳しく解説しますが、受け取ったリサイクル券は丁寧に保管し、無くさないようにしましょう。
車のリサイクル料金とは?相場や内訳も紹介
「そもそも車のリサイクル料金って何?」「何のために支払うお金なの?」と思う方も多いでしょう。
車のリサイクル料金とは、車を廃車にする際に必要になる処分費用のことです。
リサイクル料金の目安はメーカーや車種、装備によって異なりますが、以下が相場です。
- 軽・小型乗用車:7,000~16,000円程度
- 普通乗用車:10,000~18,000円程度
- 中・大型トラック:10,000~16,000円程度
- 大型バス:40,000~65,000円程度
リサイクル料金の内訳は以下のとおりです。
- シュレッダーダスト料金:車を破砕・解体したときに出るゴミを処分する費用
- エアバッグ類料金:エアバッグやシートベルトをリサイクルするための費用
- フロン類料金:カーエアコンのフロンなどを破壊するための費用
- 情報管理料金:窓口の運用にかかる費用(130円)
- 資金管理料金:資金管理業務にかかる費用(290円または410円)
車を購入する際には、リサイクル料金以外にも多くの諸費用や維持費が発生します。
詳しい内容や費用の目安は「初めての車の予算の平均は?予算を決めるポイントもチェック!」で解説していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
車のリサイクル券には4つの種類がある
車のリサイクル券は、4種類の書類が一枚綴りになったもののことを指します。
それぞれ役割が異なるため、事前に理解しておきましょう。
リサイクル券の種類 | 内容・役割 | 保管者 |
A券(預託証明書) | リサイクル料金の支払いを証明する書類 | 車の購入者 |
B券(使用済自動車引取証明書) | 中古車を購入した際にリサイクル料金の支払いを証明する書類、引取業者から購入者に交付される | 車の購入者 |
C券(資金管理料金) | 資金管理料金の支払いを証明する書類 | 車の購入者 |
D券(料金通知書券発行者控) | 事業者が購入者にリサイクル料金の通知を行うための書類 | 事業者 |
車のリサイクル券が必要になるケースをご紹介
車のリサイクル券が必要になるのは、「車を引き渡すとき」と「車を廃車にするとき」です。
それぞれ詳しく解説していきます。
車を引き渡すとき
中古車販売者に車を売却したり、知人に車を譲ったりするときなど、車を引き渡す際にリサイクル券が必要になります。
リサイクル料金の支払い義務は車の最終保有者にあるため、車を引き渡すと同時にリサイクル料金の支払い義務も次の所有者に引き継がれます。
そのため、車の購入時に支払っていたリサイクル料金は、引き渡し後に返還されます。
また、車を売却する際にはリサイクル券の他に以下の書類も必要です。
- 車検証
- 自賠責保険料
- 自動車税納税証明書
- 印鑑登録証明書(普通自動車の場合)
- 譲渡証明書(普通自動車の場合)
- 委任状(所有者と使用者が異なる場合)
リサイクル券も、これらの書類とともに大切に保管しておきましょう。
車を廃車にするとき
車のリサイクル券が必要になる2つ目のタイミングは、車を廃車にするときです。
廃車を依頼し手続きを代行してもらう際には、ディーラーや中古車買取店、または廃車専門業者などにリサイクル券を提出する必要があります。
リサイクル券を提出できない場合(リサイクル料金を支払っていない場合)は、車の引取をお願いする業者にリサイクル料金を支払わなければいけません。
リサイクル料金は車の廃車時に必要になる費用です。
そのため、車を引き渡すときと違い、リサイクル料金は返還されません。
車のリサイクル券を無くした場合、再発行できる?
リサイクル券は車の購入時に受け取る書類のため、長い間保管しなければならず、必要なときにはその存在自体忘れてしまっている方も少なくありません。
実際、車の引き渡し時や廃車時にリサイクル券が見当たらず、焦る方もいらっしゃいます。
しかし、車のリサイクル券の再発行は原則できません。
車のダッシュボードに保管されているケースもよくあるため、紛失したと思った場合は、今一度車の隅々まで探してみましょう。
紛失した場合に加え、汚れたり折れ曲がったりしていても再発行はできないため、丁寧に保管しておく必要があります。
ただし、どうしても見つからない場合でも、リサイクル料金を支払ったことを証明できる書類があれば、引き渡しや廃車の手続きは可能です。
まずは「自動車リサイクルシステム」にアクセスして、車台番号や登録番号を入力し、リサイクル料金の支払いの有無をチェックしましょう。
支払い済みであることを示す「預託済み」と記載されているページがリサイクル券の代わりになります。
リサイクル券を紛失した場合は、このページを印刷して業者に提出しましょう。
車のリサイクル券とは引き渡しや廃車の際に必要な書類
車のリサイクル料金を支払ったことを証明する書類である「リサイクル券」。
リサイクル料金は「自動車リサイクル法」によって支払いが義務付けられているもので、車の購入時に支払う必要があります。
シュレッダーダスト料金やエアバッグ類料金、フロン類料金などの5つの項目で内訳されていて、一般的な相場は6,000円〜18,000円程度です。
車のリサイクル券が必要になるのは、車を引き渡すときや車を廃車にするとき。
車を引き渡す際にはリサイクル料金の支払い義務も次の所有者に引き継がれるため、購入時に支払ったリサイクル料金は返還されます。
一方、廃車時にはリサイクル料金が使われるため、返還されません。
また、リサイクル券は原則再発行できないことになっています。
車検証などと一緒に大切に保管しておきましょう。
ただし、「自動車リサイクルシステム」で支払いを確認できればそのページを印刷してリサイクル券の代わりとして使用可能です。
どうしても見つからない場合はこの方法で対処してくださいね。
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