2020.04.17
アウディ独自のクワトロシステムとは?その仕組みや魅力をご紹介
アウディヤナセオートモーティブの清水です。
アウディは、なんといっても特徴的な4WD(四輪駆動)の独自のシステムが魅力!
「クワトロシステム」と呼ばれ、車名にも使用されるほど重要かつ画期的なシステムです。
今回は「クワトロシステム」について、その仕組みや特徴、魅力について改めてご紹介します。
アウディのクワトロシステムとは?基本の仕組みや特徴を解説!
従来の4WDシステムは、悪路走行するオフロード車に搭載するシステムとして開発された技術でしたが、アウディのクワトロシステムはさらに上をいく機能性で4WD車の概念を覆すものでした。
アウディのクワトロシステムは、走行する際にトルク配分と言って前輪と後輪の力配分を調整するシステムを使用します。
そのため大きな特徴として、雨天時のマンホールや雪道、アイスバーンなどタイヤのグリップ力が低下する場面で、グリップ力の高いタイヤを瞬時に判断して最適なトルク配分が可能!
最大75%まで配分し、発進加速のような後輪に荷重がかかる場面でも、グリップ力を高める役割をしっかりと果たしてくれるのです。
また、市街地や高速道路といった走行状態の異なる場面においても、トルクを非対称に最も効率よく配分することによって安全性やコーナリング性能を高め、タイヤへの負担軽減など操作性が向上する点にも優れています。
加えてコーナリングでは「セルフロッキングディファレンシャル」という内部構造を採用し、左右の力配分を調整してスムーズなコーナリングを実現できるようになっています。
以上のように、様々な路面の状態や市街地走行の日常使いからスポーツ走行までを、完璧にサポートするクワトロシステム。
安全快適な走行に欠かせない、アウディの歴史と共に熟成された先進のシステムです。
アウディならではのクワトロシステムの歴史や魅力とは?
※画像は欧州仕様車です
アウディのクワトロシステム、仕組みや特徴を知ったところで歴史についても触れておきましょう。
合わせて、さらなる魅力面もご紹介します!
アウディのクワトロシステム、その歴史とは
1909年:アウディ創業
1980年代
1980年:2ドアクーペ「アウディクワトロ」誕生、ジュネーブショーでデビュー
1981年~1986年
・「アウディクワトロ」WRC(世界ラリー選手権)参戦、2戦目で初優勝
・23回(グループBを含む)の勝利、4つのワールドチャンピオンタイトルを取得
1982年:「マニュファクチャラーズチャンピオン」に輝く
クワトロシステムを搭載する市販車として「アウディクワトロ」のコンセプトを受け継ぐ「Audi 80 クワトロ」がデビュー
※この年からクワトロモデルの本格的な量産が開始
1985~1987年:パイクスピークヒルクライムでの3回の優勝
1990年代
1990~1991年:ドイツツーリングカー選手権(DTM)でドライバーズチャンピオンシップ
1996年:1シーズンでスーパーツーリングカテゴリーの7つのタイトルを獲得
2000年代
2001年:クワトロモデル累計100万台を突破
2012年:Audi R18 e-tronクワトロ(ハイブリッドシステム+クワトロシステムを搭載)がル・マン24時間レースでハイブリッド車として初優勝
2014年:クワトロシステム搭載車がル・マン24時間レースで通算13回目の優勝
2019年:全世界で80万4,224台のクワトロモデルを生産(そのうち25万8,765台がドイツで生産)
2020年:アウディがクワトロを世に送り出して40周年
アウディ躍進のキッカケとなったTVコマーシャル!
アウディの「クワトロモデル」の成功を語る上で欠かせないTVコマーシャルがあります。
それはヤナセがAudiを日本に輸入~総販売していた1986年に放映された「Audi 100CS quattro」のCMです。
フィンランドのカイポラのスキージャンプ台を、クワトロのトリックなしの独力で登ってみせたシーンにご注目ください!
実際にはフロントに命綱的な牽引ケーブルを取り付けたようですが、その牽引力なしに「クワトロの駆動力のみ」で駆け登ったという話があります。(当時社内で耳にした話なので、裏話なのか噂なのかはちょっと定かではないのですが…)
インパクト抜群なクワトロのTVコマーシャルは、アウディ躍進のキッカケとなり、原動力になりました。
アウディのクワトロシステム、その魅力とは
クワトロシステムは様々な場所に適したトルク制御が行えるシステムです。
市街地走行の普段使いも高速道路走行の加速時も、天気や路面状況、走行スピードなどに応じて自動でタイヤ駆動を制御し、走行安定性や走破性も格段に向上しています。
クワトロシステムの大きな魅力として、「スムーズな加速と変速でストレスフリー」「パワフルでありながら、滑らかで静粛性を兼ね備えた乗り心地」の2つが挙げられます。
優れた自動トルク制御で駆動する4輪を適切に制御することにより、ハンドル操作を楽にしてくれます。
どんな路面状況でも衝撃を吸収しながら下回りを心配することなく、快適に走り続けられる高い走行性能はアウディの誇りです。
クワトロのシンボルマーク「ゲッコー」について、こちらで詳しくご紹介しております。あわせてぜひご覧ください!
「アウディのヤモリマーク(ゲッコー)、そのロゴの由来や歴史とは?」
進化した新しいアウディのクワトロシステムとは?
近年、より進化したアウディのクワトロシステムが開発、採用されました。
抜群の安定感と自然な制御で、ドライバーに安心感を与えてくれるクワトロシステム。
2019年発売の新型アウディA6などに搭載されている新しいクワトロシステムは、センターデフを備えず、多板クラッチで制御する新しい世代のシステムです。
通常走行時は、トランスミッションから後ろを完全に切り離し、FWD(前輪駆動車)で走行します。
それによって機械的な抵抗を減らし、燃費を改善します。
常に車の状況をセンサーがモニターしているので、必要な時の「寸前」に4輪駆動へ復帰。従来通りのダイナミックで安定性の高い走りを実現します。
FWDと4WDのよいところを併せ持ったシステムです!
全モデルがベルト駆動式のスタータージェネレーターを備えたマイルドハイブリッド・システムを採用していることも、新型アウディA6の特徴の一つ。
発進時やアイドリング・ストップ後も極めて静かで滑らかにエンジンがかかります。
アウディのクワトロシステムは進化し続ける!ぜひ店頭で体感を
アウディのクワトロシステムは絶妙なトルク配分を実現し、現在アウディは代表的な4WD車となっています。
様々な路面の状態や、市街地走行の日常使いからスポーツ走行までをカバーする伝達率の向上を目指し、アウディのクワトロシステムは進化し続けています。
アウディの新型アウディA6に搭載された新しいクワトロシステムの特徴は、センターデフを備えず多板クラッチで制御する次世代システムを採用している点。
通常走行時は、トランスミッションから後ろを完全に切り離し、FWD(前輪駆動車)で走行します。
車の状況を常にセンサーがモニターしているので、必要時瞬時に4輪駆動へ復帰が可能です。
さらに、ベルト駆動式のスタータージェネレーターを備えたマイルドハイブリッド・システムのおかげで、採用発進時やアイドリング・ストップ後も極めて静かで滑らかなエンジンに。
乗り心地や操作性、コーナリング性能の向上、タイヤの消耗低減、燃費改善など、様々な魅力が詰まっています!
クワトロシステムを備えたアウディの魅力や乗り心地の良さを、ぜひ店頭でご体感ください。
試乗もお待ちしています!詳しくは店頭までお問い合わせください。
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