Audi Columnアウディ コラム

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2020.01.28

Audiの歴史からみるロゴの由来とエンブレムの意味

アウディヤナセオートモーティブの清水です。

 

Audiの象徴である4つのリングが重なったエンブレム「フォーシルバーリングス」。

シンプルかつ存在感あるデザインが魅力ですよね!

 

Audiは創業以来「Vorsprung durch Technik(技術による先進)」をテーマに掲げ、時代に先駆ける先進的なクルマを生み出してきました。

今回は、そんなアウディの語源やエンブレムの意味など、歴史の振り返りを楽しんで頂ければと思います。

Audiのエンブレム

 

 

「アウディの父」アウグスト・ホルヒ博士

アウグスト・ホルヒ

「アウディ」の歴史は、アウグスト・ホルヒ博士から始まります。

ホルヒ博士は1868年にドイツのモーゼル地方に生まれ、アウディ社の起源となるホルヒ社の創始者であり「アウディの父」とも呼ばれています。

 

自動車創世記に、ドイツを代表する自動車エンジニアになったホルヒ博士は、3年間のベンツ社での経験をもとに、1899年にホルヒ社を設立。

 

1909年に、利益を重視する経営陣との確執からホルヒ社を退任し「アウグスト・ホルヒ・アウトモービルヴェルケ有限会社」を興します。

 

しかし、「ホルヒ」の名前が先のホルヒ社と似ていることから使用を差し止められ、ドイツ語のホルヒェン(「聴く」という意味)と同義のラテン語「アウディ」を新社名とする会社を設立し「アウディ」の名が誕生しました。

 

 

「Auto Union アウトウニオン」へ

フォーシルバーリングス

1929年に勃発した世界恐慌では、ドイツの産業界も大打撃を受けました。

この経済危機を乗り切るために、1932年に発足されたのが「Auto Union(アウトウニオン)」です。

 

「Auto Union」は、当時のドイツを代表する自動車メーカーの「アウディ」「DKW」「ホルヒ」「ヴァンダラー」の4社が結成した企業連合体で、それぞれの得意分野に専念することで自動車メーカーとしての総合力を高めることに成功しました。


小型大衆車 → DKW(デーカーヴェー)

中級モデル → WANDERER(ヴァンダラー)

大型モデル → Audi(アウディ)

プレステージカー → HORCH(ホルヒ)


4社それぞれのメーカーの個性を尊重した協力関係が構築され、アウトウニオンはドイツを代表するフルラインナップの自動車メーカーとして基盤を確立。

アウディのシンボルマーク「フォーシルバーリングス」はこの4社を意味しています。

 

アウディ以外の3社を簡単にご紹介します。

 

DKW

DKWは「デーカーヴェー」蒸気自動車の意味を持つドイツ語「Dampf Kraft Wagen」の頭文字。

後発のオートバイ・自動車メーカーでありながら、得意の2ストロークエンジンを活かして急成長しました。

 

HORCH

ホルヒはアルミ製エンジン採用など先進的、高品質な性能が特徴で、Audiの創業者「アウグスト・ホルヒ」が最初に立ち上げた会社。

ドイツ語の「耳を傾けて聞く」と言う意味の”horchen“でもあります。

 

WANDERER

ヴァンダラーは自転車輸入会社「ケムニッツアー自転車倉庫社」として設立された、小型車・オートバイ生産メーカーです。

 

この個々の会社の特性や魅力を活かし、掛け合わせて出来たのがアウトウニオン=現在のAudiであり、今日もその伝統は至る所に受け継がれています。

 

 

アウディのエンブレム「フォーシルバーリングス」の歴史

audiのフォーシルバーリングス

1932年のAuto Union発足時からフォーシルバーリングスをシンボルマークにしましたが、1949年にリングへ「AUTO UNION」と入ったシンプルなデザインへ変わります。

 

1969年に「NSU」と合併したため「AUDI NSU」のロゴのみのデザインになりました。

 

※「NSU(エヌ・エス・ウー)」は、1873年に編機の製造工場として設立された企業です。1892年に本拠地ネッカースウルム(NeckarS Ulm)のスペルの3文字を取って社名を「NSU」としました。1950年代には世界最大の2輪車メーカーとして君臨し、1964年にはWankel Spider(ヴァンケルスパイダー)と命名した世界初のロータリーエンジン搭載市販車を発表しています。

 

そして1985年に社名を「Audi AG」と変更。

新しいデザインのフォーシルバーリングスをシンボルマークとして制定しました。

 

実はシンプルなフォーシルバーリングスに戻ったのは、1994年のことでした。

 

 

アウディのエンブレムグッズも魅力!アイテムもご紹介

Audiが誇るエンブレム「フォーシルバーリングス」を、さらに身近に感じていただけるグッズやアクセサリーもご紹介しますね!

 

アウディ純正 ガラスポリッシュ

フォーシルバーリングスが刻まれた、ガラス表面を滑らかに仕上げ、ワイパーの拭き取り動作をスムーズにするアウディ専用ガラスポリッシュ。

シルバー×ブラックのクールなボディデザインは、車内に置いていてもインテリアの一部として魅力的です。

 

アウディ純正 折り畳みラゲッジコンパートメントボックス

車のラゲッジルームを整理整頓するのに便利!取っ手付きなので移動もさせやすく、シンプルな黒のボックスにフォーシルバーリングスがおしゃれです。

折り畳んでコンパクトにできるので、使わない時期も邪魔にならないのも魅力。

 

なかでも特にオススメなのが、「ドアエントリーライト」!

 

運転席、助手席のドアを開けると……

運転席側ドアエントリーライト

なんと、床にアウディのエンブレム「フォーシルバーリングス」が浮かび上がります!!

ドアエントリーライト

車に乗り込む時や降りる時、皆様の足元をフォーシルバーリングスがおしゃれに演出いたします。

こんな素敵でワクワクする仕掛けはなかなか無いですよね。

 

アウディならではの気の利いた、質の高い演出!

お客様を乗せる際にも、会話が盛り上がること間違いなしです。

バーチャルコックピッドとドアエントリーライト

バーチャルコックピッドとのデザインの相性も、ご覧の通りばっちりです。

夜は特にはっきりと映り、綺麗ですよ♪

 

フォーシルバーリングスの魅力をさらに高めるアイテムで、ぜひおしゃれなアウディライフを!

 

 

Audi独自の4輪駆動メカニズム「クワトロシステム」

audiのquattro

アウディの歴史の中で、独創的なテクノロジーであるquattro(4輪駆動システム)の開発は大きな意味を持ちます。

quattroはラリーカーレース(WRC)でも活躍し、アウディのブランドイメージを向上させました。

 

そのquattroのモチーフとして採用されたのが「ゲッコー(ヤモリ)」です。

 

このデザインは、どのような路面状況でも意のままに「走る・曲がる・止まる」を堪能できる特徴を地面に吸い付くヤモリに例えたものになります。quattroは2016年で生誕36年になります。

 

 

エンブレムの意味や魅力を知り、さらにアウディを楽しんで♪

アウディは「Vorsprung durch Technik(技術による先進)」を掲げ続け、波乱の時代を乗り越えてきました。

 

技術のみならずデザイン性も際立つドイツのプレミアムブランドとして、A4をはじめとするAシリーズ、SUVのQシリーズ、ミッドシップモデルR8など、さらに躍進しています。

 

アウディのエンブレム「フォーシルバーリングス」の由来や意味、グッズの魅力など謎を解き明かしてきましたが、歴史ある「フォーシルバーリングス」の魅力を再確認しに、ぜひAudi各店舗へお越しください♪

 

スタッフ一同、心よりお待ちしております。

 

清水 敏弘シミズ トシヒロ

ヤナセ入社後、VW・Audiの輸入業務を経験した後、オペルの広告宣伝やメルセデス・ベンツの神奈川エリア販売促進業務を経て、現在Audiの販売促進活動に従事しています。

様々なモデルに携わらせていただいた立場から、Audiの特徴や先進技術は勿論、Audiを所有することで得られる豊かなカーライフ等を丁寧にお伝えできればと思います。

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